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旅で出会ったCINEMAたち

Argentina y Chile

南米大陸最果ての地、パタゴニアへ
(写真をクリックすると拡大サイズでご覧いただけます。)

2月19日 チリ縦断、空の旅
チリの首都サンチアゴへは、サンパウロから飛行機で約3時間。カーニバル休暇シーズンということもあり、飛行機の中は家族連れで混みあっている。
近代的なサンチアゴ空港は、時折、砂煙が上がる砂漠のような台地にあり、到着早々、のどがイガイガし始める。
夏のサンチアゴはほとんど雨の降らない乾燥地帯なのだ、と、このとき初めて知る。

空港で両替を済ませ、4時間ほど過ごす。
チリペソは桁が大きくて計算に戸惑うが、日本円に換算すれば割と簡単だ(10ペソ=約1.5円)。

18時発のプンタ・アレーナス行きの飛行機は小さな子供連れで満席。まるで保育園のような騒がしさである。
休暇中とはいえ、パタゴニアは子供が行くような観光地とはとても思えないのだが…。
隣りで大暴れしているガキンチョにちょっとうんざりしながら、22時にプンタ・アレーナス到着。
小さな夜の空港は、ファミリーのお迎えでにぎわっている。
同乗のファミリーの多くは、観光シーズンの間、パタゴニアで働いている父親に会いにきた母子だったようです。

夏といえどもさすがに南米最南端の町である。
着いてすぐ冬用装備に着替えたのだが、外に少し出ただけで身体の芯まで冷えてくる。
タクシーに乗り、20分で小さなロッジ風ホテルHainsへ到着。夜遅いので心配だったが、ホテルのオーナーのおじいちゃんは、たどたどしい英語でいろいろ教えてくれる。
部屋は狭いが居心地は悪くない。(1泊12000チリペソ=約1800円)。
部屋の窓から外を見るが、明かりはほとんど見えない。
あるのは真っ暗な空と、寒々しい風の音がヒューヒューと聞こえるだけ。
20歳の頃に冬の知床を一人で旅したことを思い出し、しみじみする。

2月20日  チリ側パタゴニア、バスの旅
patagonia 寒い朝、7時半に起床。
外はすでに明るいが、日差しはやさしい。太陽の位置が低いからか、間接照明の部屋の中にいる感じである。ここは南緯53度。こんなに赤道から離れたのは初めての経験だ。
まずは、今日のプエルト・ナタレス行きバスの予約を、ということでツアー会社Sに行くが、すでに午後一のバスは満席で、17時発しか空いていないという。
街は閑散としているのだが、今は観光シーズンまっさかりのようだ。
渋々、バスの予約をして、街をブラブラ。
マゼラン海峡や公園がある程度で、特別見るものもない。
晴れてはいるのだが、少し歩くとすぐに鼻水が出てくる。やっぱり風は冷たい。

歩き疲れたので、試しにほかのバス会社も覗いてみると、ちょうど14時発の便に一人キャンセルが出た、というので、慌てて予約する(6000チリペソ=約900円)。
S社に戻り「午後5時発はキャンセルしたい」というと、「システムが壊れていて出来ない」と、のたまわる。
通じていないふりをして、カウンターで粘っていたら、ほかの客がやってきて「5時発は空いてる?」と聞いている。
私が彼女にチケットを売りつけたそうにジロジロ見ていると、カウンターのお姉さんが「手数料とるけどOK?」と、妥協してきた。
時間もないので、即、快諾し、無事キャンセル終了。
(南米旅行では、門前払いを食らっても、すぐに諦めないでいること。そうすると、なんとかなることがよくあります。よくも悪くもアバウトですから^^)

「LA LUNA(月)」という洒落たレストランで魚定食を食べた後(6900チリペソ=約1000円)、14時発のバスでパイネ国立公園入り口の町プエルト・ナタレスへ。バスの車窓から、強い風と厳しい寒さを物語る荒涼とした風景を眺める(左写真)。
patagonia 17時、Pナタレス到着。ホステルCASA CECILIAは評判がいいだけあり、綺麗で静かなヨーロッパ調(1泊25000チリペソ=約3800円)。
客の多くはヨーロッパからの観光客である。
小さな町だが、たくさんの土産物屋が並んでいる。物価は高いがプンタ・アレナスと比べて洒落たものも多い。
旅行会社で翌日朝のカラファテ行きバスの予約(約11000チリペソ=約1700円)をし、ひと安心。

正直、パイネ国立公園にも行きたかったのだが、広いパタゴニアでは、そう簡単に予定変更ができないのが悲しい。観光ポイントがあまりにも遠いため、ちょっとそこまで足を延ばして、という感覚では旅ができないのである。

2月21日 チリ→アルゼンチン国境越え
6時起床。Pナタレスよりも寒く感じないのは、氷のように冷たい海風が吹かないからか。少し内陸に入っただけで、体感温度が違うことに驚く。
8時半にカラファテ行きバスが出発。バスは今日も満席である。走り出して1時間ほどでアルゼンチン国境に到着。バスから降りてパスポートだけ持ち、列に並ぶ。スタンプを押してもらい、あっという間に手続き終了。チリ人の父子は、パスポートではなく申請書のようなものだけ出していた。休暇に息子を連れて小旅行でもしているのだろう。仲の良さそうな父子の姿は微笑ましい。
patagonia 国境を越えると、あとは延々続く高原のみ。町はおろか、ガソリンスタンドも、対抗車も、信号も人の姿もゼロ。ただ、草木も生えない禿山が延々続くだけ。
さらに、途中からは、舗装していない砂利道である。
まさに名作「ラテンアメリカ/光と影の詩」で少年が自転車で旅したあの風景、である。
あまりにも何もなくて退屈ではあったのだが、スクリーンでみたあの場所に、今自分が存在していることが不思議に思える。

隣に座っている若い女性とおしゃべりでもしたかったのだが、彼女はずっとガイドブックを読んでいて、気軽に話しかけづらい。ブラジルだったらすぐにアミーゴ、なんだけどなあ。少し、ブラジルが恋しくなる。

patagonia 13時半、茶色の砂埃の風景の向こうにコバルトブルーの湖が見えてきた。やっとこカラファテに到着!
長かった〜。
カラファテの町は、チリ側よりもヨーロッパ調で洒落た作りになっている。日差しは強いが風が強く、ちょっと外に出ただけで、むせ返りそうな砂ぼこりである。
バスターミナルからタクシーに乗り、両替所に行くよう頼むが、「今日は日曜で、両替所は5時からしか開かない」という。今は、シーズンまっさかりの観光地だっていうのに、アジアでは考えられない商売っ気のない町だ。
手持ちのアルゼンチン・ペソはわずか10ペソ。運転手に「これしかないからね」と念を押すと、笑って「OK」の合図。なかなか気のいいおじさんだ。
ホテルまでは9.75ペソ。ぎりぎり足りました!

丘の上にあるホテルECO VISTAは、見晴らしはいいが、とにかく風が強い。日本では聞いたことがないような恐ろしい音で、ホテルの窓ガラスに強く当たる。チリ側とはうって変わった乾燥気候にたちまち私の喉が悲鳴をあげる。
ホテルの管理人は韓国系アルゼンチン人のおばさん。南米最果ての町カラファテに、アジア系の人が住んでいることに驚かされる。

両替所が開く時間に町へ出て、翌日のペリトモレノ氷河ツアーを申し込む
(160アルゼンチンペソ=約4500円 + 入園料60ペソ=約1700円 + 乗船料50ペソ=約1400円)。
チリ側に比べて割高感があるが、個人ではとても行けないメイン・スポットなので仕方ないか。
スーパーをのぞいたり、土産物屋を覗いてみるが、乾燥と風で体調がすぐれない。まだ、ほとんど歩いていないのに…。

2月22日 氷河!
patagonia 朝起きると、昨日の強風がウソのような静けさである。まだ7時だというのにすでに日差しは強く、暖かい。
氷河ツアーでは、総勢11人のドイツから来た若者の団体と一緒になる。2時間ほどで、氷河が見えるスポット到着!
コバルトブルーの湖と青味がかった氷河のコントラストはお見事である。
遊歩道を移動しながら、さまざまな角度から氷河を見る。30分おきぐらいに大きな音をたてて、滑落が起こるのだが、音のわりに目で見ると迫力は感じられない。それだけ距離がある、ということ。近くで見るのは危険なのだ。
patagonia 美しい氷河は、何時間見ていても飽きない、という人もいるだろうが、私は、正直、飽きてしまった。氷河は滝と比べて動きがないし、触ることもできないし…。しかも寒くて、雨が降ってきてしまい…。
猛吹雪のスキー場のレストハウスで時間潰しをしたときのことを思い出す。
やっと帰りの時間になり、ホテルへ戻ると、また乾燥地獄。氷河のある場所は雨でも、カラファテ市内はカラっカラ。この気候の変化に身体が悲鳴を上げる。

2月23日 ダウン…
体調がすぐれないので、トレッキングツアーのバスをドタキャンし、町ブラ。といってもブラブラする場所もなく…。カラファテはつまんなーい。というか、あまりにも広すぎて、超人でもない限り、歩いての移動は無理。車でも借りればよかったデス…。
それでも、せっかく来たのだから、とガイドブックに出ていたステーキハウスMi Viejoへ。格式高そうでちょっと気おくれしたが、ベイビービーフのアサードは、やわらかくて最高においしい!この旨さで54ペソ(約1500円)は割安!

2月24日 地球創世記の風景
patagonia 今朝も穏やかで暖かい。カラファテという町は、午前中は穏やかでポカポカと暖かく、半ソデで歩けるのだが、3時以降は突風が吹いて砂埃地獄になるので要注意。
空港バスに揺られ、約20分で空港到着(26ペソ)。小さいけれど綺麗な空港だ。しばらく外で景色を眺めてみる。自然のままの丘と湖、そして空。旅の間、ずっと見続けてきた風景に半日で慣れてしまったが、こういう景色って日本では見られないんだよなあ、などとしみじみする。

patagonia 風もなく、定刻より早く飛行機が出発する。上空から見るパタゴニアは、まるで地球創世記のような不思議な風景が続いている。人間の手が加えられていない、月のクレーターのような窪みを見ながら、「ここは月?それとも火星?いや地球だった」、などと、意味不明なことを考える。
つまり、パタゴニアでは「惑星」を実感できるのだ。
あまりにも広くてなーんにもなくて、植物でさえ生きるのが厳しい地。そんな場所に立つと、人は自分が無力であることを思い知らされる。
patagonia 人生なんて天文学的なスケールで換算したら、瞬きする瞬間にすら満たないのだ。
だから、人間は、生かされた人生を全うすればいいのだ。成功するとかしないとか、お金があるとかないとか、老後のこととか、家族のこととか、そんな小さなことに思い悩んでいた自分がアホらしくなる。



14時、ブエノスアイレス到着。エザイア国際空港から国内線専用のアエロパルケまで空港バスで移動する(45ペソ)。泥色のラプラタ川を眺めながら、昼食は露天のチョリパン。家族づれの子供が、私の顔を珍しそうにじろじろ見ている。ブラジルではアジア人は珍しくないのだが、ここアルゼンチンでは完全な少数派。嫌でも目立ってしまうのだ。

メンドーサでトラブル発生
国内線に乗り1時間ほどで、メンドーサ到着。
時計を見たらまた時間が違っている。時差ってややこしいわ。
外に出ると、ブエノスアイレスとは違った息苦しい暑さを感じる。内陸で山の麓、ということもあり、空気の流れが悪いのかもしれない。
タクシーから見る景色は、ブエノスアイレスとずい分違って、かつてイメージしていた南米の雰囲気だ。家々は古く、道行く人も短パンにタンクトップ。お洒落ではないが、人々の自由奔放な陽気さが感じられる。
ホテルに行く前にバスターミナルへ行き、明日の国境越えバスを予約する(90ペソ)。
タクシー乗り場には、子供がウロウロ。私が降りる前にドアを開け、無理やり荷物を持とうとする。いわゆる小銭稼ぎの子供たちだ。日本ではもちろん、ブラジルでも見かけたことがないので、少々戸惑う。

ホテルへ向かう間、若いタクシーの運転手が「年はいくつ?」と聞いてきたので、「24歳」と、冗談で答えたら、信じてしまい「若いのに一人旅なんて勇気あるね」と言われて、苦笑い。今さら本当の歳は言えないわ^^;

あらかじめ予約しておいたホテルの住所を伝えるが、そこに建っていたのはなんと別のホテル。
フロントにバウチャーを見せると、私が予約したホテルは別の場所だという。
解せないけれど、仕方ないので、運転手に住所を伝えると、なんと、セントロから遠く離れた陰気なホテル…。

渋々チェックインするものの、日の当たらないカビ臭い部屋に案内され、ブチ切れそうになる。
これなら追加料金を払っても、セントロにあるホテルがいい、と瞬時に判断し、つたないスペイン語でフロントのおじさんに苦情を言う。
「バウチャーの住所と違う」「ここは不便だ」、といったことを何度も繰り返し、ごねていたら、セントロにあるホテルと交渉してくれ、プラス70ペソでホテル変更してくれる。
(この判断は大正解。帰ってからブラジルの旅行会社に、バウチャーの住所が違っていた、と文句を言ったら、旅行会社に支払ったホテル代を返金してくれました)

patagonia 無事、便利なホテルへ移動し、夜の散歩へ出かける。
休暇シーズンということもあり、道には人が大勢歩いていて、危険は感じない。
さらに公園へ出かけると、マテ茶を持った家族連れが夜のピクニックを楽しんでいる。
アルゼンチンの人たちはブラジル以上に夜型人間が多いようだ。
さすがに腹ぺこになってきたので、ガイドブックに載っている有名アサード店「La Florencia」へ。
ほかの店は空いているのに、この店だけは異様なぐらい混んでいる。
高級店ではあるが、ギャルソンも感じがよく応対してくれる。
アサード(スペアリブ)33ペソは、最高においしくて、頬が落ちそうになりました。やっぱり本場の肉は違うわ〜。しかも安い!
10時半になると店は満席になり、大賑わい。子供連れもけっこういる。
今からたっぷり肉食べて、寝るのは何時なのだろう? それが習慣なのでしょうが…、太るよ…。
一見、小柄なおばちゃんでも、肉の食べ方は豪快だ。骨格も違うし、南米サッカーが強いはずだ。
こうやって、人々の様子を観察するのが一人旅の醍醐味です。


アンデス山脈 国境越え

2月25日 いざ、アンデスへ
patagonia 9時半にホテルをチェックアウトし、タクシーでバスターミナルへ。
アンデス越えのバスは、2階席窓際の前から2列目の席なので、見晴らしがいい。
最前列に座っているチリ人のおばちゃんたちは、おおはしゃぎで写真を撮りまくっている。

ワイナリーを抜け、雪のアコンカグア山を眺めながら、晴天のアンデス山脈へ向かう。
なだらかな山道を進み3時間で、チリとの国境へ到着。
国境では、観光バスがずらりと並んでいる。
サンドイッチを配られるが、なかなか下車出来ずイライラ。1時間後、やっと下車して、税関へ。
patagonia 最初はパスポートだけを持ち、続いて荷物をチェックされる。
私は運悪く、荷物を開けるよう指示され、大勢の人の前で下手なスペイン語を披露する羽目になる。
何も生モノは持っていなかったのだが、ちょっと緊張する。隣のおばさんは、チーズを没収されていました。
ようやく荷物チェックが終わり、列に戻ると、今度はバスの運転手が「マネー」と要求してきた。
所持金チェックもあるのかと思い、財布を渡すと、みんなに大笑いされてしまう。ただ、チップが欲しかっただけでした。

15時半、やっとすべての手続き終了。かれこれ3時間ぐらい税関で足止めされてしまう。噂には聞いていたが、パタゴニアの国境との違いに驚く。

patagonia チリに入ると、とたんに急な下り坂になる。山でも人生でも登っているときは楽しいが…。
登ったら降りるなければならない。それが山登りの鉄則。

18時半、サンチアゴ到着。夏なのでまだまだ日が高くかなり暑い。バス・ターミナルはザワザワしていてどこから引ったくりが現れるか分からない。「タクシー乗り場はどこ?」と、売店のオジサンに聞くが、無愛想。タクシーの運転手ともブラジルのように話が弾まない。
などなど、ついおしゃべり好きの陽気なブラジル人と比較してしまう。

町の中心街にあるビジネスホテルは、便利だが息苦しいので、荷物を置くとすぐ外に出る。
人ゴミを歩くと、また子供から「チナ」と呼ばれてしまう。

2月26日 帰国
朝5時半に起床。昨日予約した空港バスに乗り、真っ暗な中、空港へ向かう。早朝なので30分もしないで到着。飛行機も遅れず、一路サンパウロへ。

アルゼンチンとチリを縦断した駆け足の南米一人旅。日本にいるときから、憧れていたパタゴニアは、想像以上に広く、そして厳しく、ちょっと退屈でもあった。
何かやっていないと落ち着かない、せわしい日本人には不向きの場所だが、そんな何もない場所をたまに訪れるのも悪くない。
何もない場所で何を感じるかは、人それぞれだが、当たり前と思っていた常識が覆される経験は貴重である。
「人と違っていること」にコンプレックスを感じ、窮屈に思っていた自分だが、パタゴニアのような場所へ行くと、そんなことが気にならなくなる。
何も持たないこと、何もしないことは、悪いことではないんだ、と体感できた、価値ある1週間だった。
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サッカー観戦 お初の生マラドーナ!

patagonia 2009年3月28日土曜日、夢にまで見た憧れのサッカー・アルゼンチン代表の南米予選を本場ブエノスアイレスで観戦してきました!

アルゼンチン一の有名人、泣く子も黙るマラドーナが監督となっての初公式戦ということで、盛り上がらないわけはありません。
アルゼンチン代表のユニフォームを着た子供連れのファミリー、サッカー命!の大応援団、そしてサッカー好きの外国人(私たち)などなど、観客層は様々ですが、みんながマラドーナ率いるアルゼンチン・イレブンの晴れ舞台にワクワクし、気分は自然と高まっています。

競技場前の道では、一時、人があふれ、すし詰め状態になったものの、入場してからは終始和やかな雰囲気。
昨年見にいったブラジル代表戦に比べて、アルゼンチンの観客は、のんびりしているなあ、というのが第一印象です。
それでも、選手たちの練習が始まり、マラドーナがピッチに姿を見せた途端、会場は一つになり、拍手喝采、アメアラレ〜!!みんなでマラドーナのテーマ曲を大合唱!

patagonia マスコミのカメラ&マイクに囲まれながら、手を後ろに組み、ノッシノッシとゆっくり歩くマラドーナの御姿。この目で拝めただけでも夢のようです。

試合前には、アグエロ選手が生まれたばかりの赤ちゃん(マラドーナの孫)を抱いての記念撮影もあったり…と、大出血のファン・サービス。このまま、イベントだけで終わっちゃったりして?!
などなど、試合前は、終始マラドーナ一色だったのですが、7時のキックオフと同時に雰囲気はがらりと変わり、主役はやっぱりアルゼンチン代表イレブン!

patagonia 前半26分には、新10番を背負ったスター選手メッシが、早い切り込みで、ゴーーール!
相手が格下ベネズエラとはいえ、手を抜かないメッシのプレーに惚れボレ。

大人も子供も老人も、みんな食い入るように試合を見ていて、前に立ったりムダ口でも叩こうものなら、叱られそう。真剣に見ながらも、やたら声が大きくて口数の多いブラジルの観客とは、少々雰囲気が違います。
惜しいシーンには、一同が溜息、好プレーにはみんなで拍手、と、誰が音頭を取るわけでもないのですが、見事にそろっています。

後半開始早々には、ちょっぴり男前になった?猛者テベスがあーっという間の2点目。
モタモタせず、あれよあれよ、という間に点が入ってしまう早送り並みのスピード感。
同じ人間とはとても思えない…。

アルゼンチン代表は小柄な選手が多いので、セットプレーからのヘディング攻撃はほとんどないのですが、その分、動きが速くて、ボール&選手の動きを目で追うのが忙しいったらありゃしない。まるでテニスの試合を見ているようです。

後半6分には、ロドリゲスが技ありー!の3点目、そして、28分には、マラドーナ監督の娘婿アグエロが華麗にゴーール!
終わってみれば、圧勝の4対0。
マラドーナ監督もご満悦で、ピッチを去って行きました。

最後にもう一言;
後半途中、代表に復帰したスキンヘッドの熱血男ベロンが入ったときの執拗なブーイングには、少々悲しい気分になりました。何が原因か事情は知りませんが、南米のサッカーファンは、手厳しいからなあ。
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