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ぶらーりブラジル〜旅の雑感〜

世界有数の大国ブラジルにはたくさんの顔があります。
東京並みの人口と規模を持つ大都会サンパウロ、世界一のカーニバルが行われるリオ、歴史のある街並みと美しい海岸線が魅力のノルデスチ、そして、アマゾンのジャングルなどなど。
同じ国、同じ時代でありながら、まったく違う文化、歴史をもつのが、ブラジルの魅力です。
そんな広大な国を通り過ぎた旅の雑感をご紹介します。

住めば都のサンパウロ

pau
サンパウロに来たばかりの頃に感じた素朴な感想を、
思いつくままにまとめてみました。
1年たった今では、すべてが、当たり前の日常になってしまいましたが、
はじめの頃は、見るもの、聞くもの、何でもかんでも、新鮮に感じたものでした。

【地下鉄 METRO】
日本に比べたらとってもシンプルな地下鉄ですが、乗車券は2.4レアル(日本円で約150円)もします。こちらの物価は、交通費も含め、衣類、寝具など、日本並み、もしくは日本以上に高く感じます。
かろうじて食費が若干安いかな、と思うぐらい。但しあくまでサンパウロ限定です。
地下鉄は、朝晩は日本並みに混雑します。とくにse駅はすさまじいです。
日本人のように、隙間をつめて大勢が乗れるように、なんていう気配りはあまりしません。ギュウギュウ詰めの列車が来ると、乗るのをあきらめてしまう人も多いです(私は体の華奢な日本人なので、無理やりでも隙間を見つけて乗り込みますが)。
「もっと詰めれば乗れるでしょーが」、なんて、最初の頃は思いましたが、
「あきらめも肝心。そんなに急いでどこへ行くー」っていうのがブラジル流のようです。
働き過ぎとバカにされるパウリスタ(サンパウロの人)がこれですから、地方の人はもっとのんびりしているのでしょう。

東京に住んでいたときの満員電車では、痴漢どもに「触るな!」オーラを発しながら、隣のおじさんが読んでるスポーツ新聞を盗み読みするのが日課でした。
でも、ここサンパウロでは、もっぱら人間観察。
人種の坩堝サンパウロですから、地下鉄にもたくさんの種類の人が乗っています。
肌の色はもちろん、背の高さも服装も千差万別。
昼と夜の寒暖の差が激しいので、タンクトップのおじさんの隣には、タートルネックのセーターを着込んだお姉さん、なんてことも。
「この人のマニキュアの色、素敵、どこで買ったんだろう」
「このおばさん、ちょっと厚塗りすぎるな」、といったような化粧チェックはもちろん、
あるときは、でっぷり太った中年のおじさんの、クルリーンと上がったマツゲを見て、
「このおっさんにはもったいないぐらいに、かわいいマツゲ。譲って欲しいよ」、などと、うらやましがったり…。
またあるときは、歯科矯正のカラフルなゴムをしげしげとながめたり…。

長く住んでしまえば、どうってことのない当たり前の日常なのでしょうが、来たばかりの頃の私にとっては、すべてが新鮮に感じられました。
新天地で暮らすことの楽しみは、こういう、ちょっとした日常の中に、転がっているのかもしれません。

【コーヒー】
コーヒー大国ブラジル。町のあちこちでコーヒーを売っているのかと思ったら…。
一般的な飲み方;
 食後のコーヒーは、レジのそばに置いてあるポットから自由に無料で立ち飲み。
 コーヒーショップでは、立ち飲み、座り飲みがあるけれど、ただカフェと注文すると、小さいカップで出てきます。さらに、砂糖の料を調整したいときは、セン・アスーカル(砂糖なし)と言いましょう。でないと、甘ーいコーヒーが出てきます。
 コーヒーは、豆ではあまり売っていません。スーパーでは、ほとんどが粉売り。日本のように、その場で挽いてくれる店もあることはありますが、あまり一般的ではありません。チェーン店の「cafe do ponto」で「豆を売って下さい」と頼んでも、在庫がない、と断られました。
それでも、お気に入りのカフェはいくつか見つけました。
オフィスビルの小さな中庭にある「VanillaCafe」、セントロのCCBBの1階にあるカフェは、おいしいカフェ・コン・レイチ(カフェオーレ)を飲みながら、のんびりできるスペースです。

【気候】
ブラジルは赤道に近い国だから、当然暑いだろう、と思って夏服だけできたら痛い目にあいます。
とくにここサンパウロは高地にあるため、朝晩と昼の寒暖の差が激しいです。
日本のように夏と冬の区別がはっきりしていないので、夏でも雨が降り続いて寒い日は最高気温20度、なんていう日も。
逆に、冬でも天気が続くと半そでで歩いても汗をかくこともあります。
また、夏は雨期にあたるため、必ずといっていいほど夕方から雨が降ります。
傘売りがあちこちに立っていて、雨が降ると
「スィンコ ヘアイス!」(5レアル=約300円)と叫んでいます。
安いので買ってもいいのですが、私は常に折りたたみ傘を持つようにしています。
また、日本のようにどこへ行っても冷暖房完備、ではありません。
とくに冬は寒いです。高級デパートやオフィス以外はあまり暖房が入っていないので、日本の冬より寒く感じるかも。
また、シャワーは水の量を出しすぎるとぬるいお湯しかでませんので要注意。
寝る直前、少ない水量の熱いお湯でシャワーをさっと浴び、冷える前に布団に入る。これが冬の夜のパターンです。

【サッカー FUTEBOL】
joga
ご承知の通り、ブラジル人、とくに男性の多くはサッカーが大好きです(写真はサルバドールの海岸)。
ですから、代表の試合はさぞかし賑やかなのだろう、と、予想していたのですが…。

こちらの熱烈なサッカー・ファンは、代表の試合よりも、自分の応援するクラブ・チームのほうが何倍も大事、と考えているようです。
熱狂的なパウメイラス・ファンは、「たとえブラジルとアルゼンチンの試合がサンパウロであっても、僕らは地方でやってるパウメイラスの親善試合を見に行くよ。それがファンっていうものさ」と、申しておりました。
ですので、サンパウロのチーム、コリンチャンス、パウメイラス、サンパウロの試合の日は、あちこちの家から、点数が入るたび、歓声や花火があがります。
そして、宿敵(パウメイラス・ファンにとってはコリンチャンス)が負けたりすると、パウメイラス・ファンは大喜び。たとえ、対戦相手がよその国のチームであろうが、俺らがチームの敵が勝つより、ヨソの国のチームが勝つほうがいい、と考えるのです。
(たとえば、もし、中日の宿敵である巨人が韓国のチームと試合をしたら、どちらを応援するか?…やっぱり私も、韓国チームを応援しますわ)

[はじめてのブラジル・セレソン試合に興奮!]
2007年11月21日、サンパウロにあるモルンビースタジアムで行われたワールドカップ南米予選「ブラジルVSウルグアイ」戦に行ってきました。
試合開始は夜9時43分。ところが観戦ツアーの集合時間は夜の7時。
自由席とはいえ、ちょっと早すぎ、と思っていたのですが、いざ出発してみると…。
退勤時間と観戦渋滞が重なり、車はいっこうに進まない…。
予想以上の大渋滞にびっくり(サンパウロに長く住んでいる人は慣れっこのようでしたが)。
イライラしてもはじまらないので、外を眺めていると、ブラジルの国旗を売る人や、黄色と緑の布を着せた車などが走っていたりして、町中がお祭りムード。
さらに、渋滞の間をぬって、警察に先導されたバスが突っ走っていく!
みると、そこには「セレソン・ブラジレイロ」の文字が!
今頃、スタジアム入りなんて、大丈夫??
そんなこんなで、1時間半かかって、やっとスタジアムに到着。
すでに人で溢れかえり、みんな興奮状態でぐっちゃぐちゃ。もう何がなんだかわからん状態…。
とにかくツアーからはぐれないように、必死で後を付いていき、女性警官のボディチェックを経て、やっと入場。(かさ、ペットボトル、びん・かんの持ち込み禁止です。紙きれもバッグの中に仕舞うよういわれました。ちぎって投げたり、火をつけたりするからでしょうか)
内野自由席ということで、ガイドさんがさっそく席探し。
すでに下のほうは埋まっていて、中央の一番上の方をなんとか確保!(クリックすると拡大写真が見れます)
futebol 試合も始まっていないのに、異様な盛り上がりで、すでにウエーブまで、始まっちゃってます。みんな応援に来ることを楽しんでいる感じで、ブラジル・カラーに着飾った観客は、すぐアミーゴになっています。
途中から、観客席の上のほうに移動し、なんとか席を確保。

ついにセレソン登場!
ブルーの練習着、ってことだけは、わかるのですが、豆粒にしか見えず。
花火があがり、ブラジルとウルグアイ選手が登場!
国家は、生オーケストラが演奏してました。

futebolいよいよ試合開始!
最近、調子の上がらないセレソン、今日は、本領発揮して下さいよー!
渡された旗を振り振り必死で応援したが、いきなりウルグアイに技ありゴールされてしまう。
ウルグアイはレコバがいないのに、切れがいい。
パスも正確だし…。さすがだ…。
その後も、ホナウジーニョは、キラーパスどころか、「オイオイ、どこにパスしてんだー」って感じだし、ホビーニョもドリブルしないですぐパス出しちゃうし、カカーは走ると潰されるし…。

どうしちゃったの?

もし、ホームで負けたりしたら、暴動が起こって私、家に帰れないかも…。
危機感が募る…。
まわりはそれほど殺気だってはいないが、審判にブーイング、ドゥンガ監督にブーイング、そしてホナウジーニョにブーイング、と、かなり厳しい。
みんな、あちこちで、好き勝手なこと言ってるんだけど、面白いこと言うとすぐ他の人たちが乗っかって、大ブーイングになるのには驚いた。
みんな声デカくて迫力あるし、一人一人が応援団長、ということでしょう。
(日本なら、応援団長がいて、旗振って、せーので声そろえてコールするのが普通ですけどね〜)

ブーイングの内容はかなり汚い言葉らしいのだけど、私は意味わからないので、単純にみんなのブーイングを真似して、ブーブー、言ってました。

終始、ウルグアイに押されっぱなしのセレソン。もう、後半にかけるしかないか、と思った矢先に、伏兵のFWルイス・ファビアーノが
futebol
ゴーーーール!


ほっとした〜。これで、帰れるかも…。

休憩時間に入るが、通路や階段が人で埋まっていて、トイレに行ったら二度と戻ってこれなくなりそうだったので、我慢する。
(ちなみに酒類は売っていなかったです。みんな外で飲んできてたようですが)

後半に入っても、相変わらずウルグアイの攻勢は続く。キーパー、ジュリオ・セザールが何度も、危機を救ってました(今日のMVPはキーパー!)。

同点よりも、やっぱり勝ちたいよー、と寒い中、必死で応援。
隣のお兄さん二人は半そででブルブル震えてて、気の毒だったけど、サンパウロの夜の寒さが苦手な私は、しっかり冬支度。まわりから羨ましがられていました。
ブレーキになっていたホナウジーニョが交代になった直後、またまた、ルイス・ファビアーノが futebol

ゴーーーール!

やりました、勝ち越し!

内容はまったくよくないけど、ウルグアイとの違いはやっぱり決定力、なのでしょう。
スター選手が調子悪くても、控えのFWがしっかり点とるあたり、層が厚いし、なんとか勝ちぬけてしまうのが王者たる所以。

ということで、真夜中12時の試合終了後は、暴動も起こらず、みんなにこやかに会場を後にしたのでありました。
帰りの人ゴミ&渋滞も半端じゃなかったですが、本場で祭りを楽しめたので、大満足。
2014年のワールドカップには、おそらく私はブラジルには住んでいないはずですが、来てみたい!
きっと国中が、お祭りムードになるんだろうなあ。
FUTEBOL本場のWC開催、今から楽しみです。
(もちろん日本代表にも出場してもらわないと!)

【バレーボール voleibol】
ブラジルといえば、サッカーですが、バレーも忘れちゃいけません。
バレーボールの心得がちょっとだけある私としては、バレーの試合観戦もはずせないイベントの一つです。
今週末(2009年6月13日)は、ブラジルとポーランドの試合がサンパウロのイビラプエラ体育館である、という情報を入手し、さっそくチケットを買いに行こうとした矢先、大企業にお勤めの友人から「チケットが手に入ったよ」との知らせが。
なんというタイミング!友人には大感謝です。

この大会には世界から16チームが参加し、4チームずつ4組に分かれて4回戦総当たりの1次リーグを実施。
各組1位と2位の最上位、そしてセルビアの6チームが7月の決勝ラウンド(セルビア・ベオグラード)に進むというシステムです。
joga ブラジルといえば、サッカーですが、ご承知のとおり、ブラジルは男女ともに世界のトップクラスを走っているので、バレー人気も相当なもの。
試合前から、会場は大盛り上がり。朝10時からのハイテンションに戸惑う私。
入口で配られた黄色のTシャツを着、とりあえず着席。
長身の選手たちが練習する姿に、思わず見とれてしまいました。

バレーの観戦なんて10年ぶりです(といっても10年前は春高バレー。まったく規模が違います)。
バレー部だった中学時代や、バレーの代表選手に夢中だったあの頃を思い出し、大騒ぎの観客そっちのけで、一人ノスタルジー…。
joga そうこうしているうちに10時試合開始!
ブラジルが余裕でバシバシとアタックを決めてくれるのかとおもいきや…。
初戦、ということもあったのでしょうが、サーブは入らない、セッターとアタッカーのコンビはチグハグ、さらにはサーブレシーブも乱れ…。ブラジルが1セット目を落としてしまい、ちょっとガッカリ。やっぱりスター選手GIBAがいないと、まとまらないんじゃないの?
ホーム・ゲームだっていうのに、ぴりっとしないなあ…。
ところが2セット目、ポーランドの選手が転んでねん挫するというアクシデント後、ポーランドの足並みが崩れ、ブラジルがなんとか挽回。
楽勝、とまではいきませんでしたが、徐々にリズムも出てきて、サーブも入るようになり、終わってみれば、セットカウント3対1の余裕の勝利。
サッカーもそうですが、ブラジル代表ってスロー・スターターだよなあ。
(日本もスタートでうまく並に乗れば、ブラジルに勝てるかも?)
おそらく徐々にブラジル代表チームもまとまり、明日はすっきり本来の力を発揮するでしょう。
7月の決勝リーグに、期待大です。

【子供たち CRIANC,A】
ブラジルの子供、といえば、物盗り、ファベーラ、サッカーを連想する人も多いでしょう。私自身、日本にいたときは、子供はみんな道端でサッカーをやっている、といったイメージを持っていたのですが、ここサンパウロ市は坂とビルと車だらけ。
しかも、歩道はボコボコ、穴だらけ。とても子供がサッカーをするスペースなどありません。
さらには、高級レストランでギャルソンに注文つけてる生意気なガキから、野良犬のように道端で寝ている子供まで、貧富の差が子供の間にも歴然と見て取ることができます。

1年たった今でも、裸足で大道芸をして日銭を稼ぐ子供、駅の隅で丸くなって寝ている子供の姿をみると、何だかとても申し訳ない気持ちになり、目をそらしてしまいます。
ヌクヌク暮らしている後ろめたさ、何もできないもどかしさ、とでも言ったらいいでしょうか。
うまく表現できないモヤモヤした感情を抱きながら、知らぬふりの日常を送っています。

それでも、ほとんどの子供達はみんな表情豊かで、好奇心旺盛。
子供は悪魔と天使の顔を持つと言いますが、まだ、悪魔のような子供には幸運にも出会っていません。
crianca crianca crianca crianca





(写真)
リオのビーチで働く子供/カーニバルの出演者/移民百周年の観客の一人/ベレンの学校エマウスで勉強する子供たち

[公立高校でカルチャーショック]
2007年11月11日
先日、ブラジルの公立学校に通う15〜17歳の子供たちの前で、日本について話をしてきたました。といっても、教師でも何でもないので、偉そうな講演などはできません。「気の利いたこと話せないから」と、はじめは断ったのですが、日本人と接する機会の少ない貧しい家の子供たちだから、「日本では何食べてる」とか話せばいいと言われ、安請け合いしてしまったのです。

学校の中に入るのなんて、十何年ぶり。しかも、ここはサンパウロの公立学校!
お世辞にも綺麗とはいえない校内では、生徒たちが、バスケットボールで遊んだり、寄り集まってワイワイガヤガヤやっています。
いわゆるブルーカラーの家の子が通う学校なので、東洋人率はゼロに近く、ヤンキー風おにいちゃんもゴロゴロ。
15〜17歳といっても、みんな大人で、とくに女子は、かなりセクシー。おしゃれで、スタイルよくて、みんないっぱしの“女”です。
自分の高校時代とは、まーったく違う…(当たり前か)。
これだけでも、カルチャー・ショックだったのですが、教室に入り、学生たちの前に座ると、今度は、ジーっと見られたことで、超緊張。
(たぶん、普通に見ているだけなのでしょう。みんな目元がはっきりしてるので、ジロジロ見られてる感じがするのです)

日本語教師の友人からは、ラテンの子供の前では、普段の3倍の笑顔で!
と、忠告されたのですが、そんな余裕ありません。
強張った笑顔を作るのが精一杯でした。

はじめにひと言挨拶を、と言われたので、簡単なポルトガル語で書いた文章を棒読みしたのですが、あまりに発音悪く、ちょっと笑われてしまいました。

それでも、みんなとても真剣で、質問の内容も、高度なことばかりで、びっくり!
日本がどこにあるのかも知らないのかと思ったら、とんでもありません!
みんな情報を仕入れていて、難しい社会問題について、しっかりと自分の考えを持っているようでした。
思えば私の10代は、知識の詰め込み式で、受験のための勉強しかしてなかったなあ、などと、わが身を振り返り、深く反省。

公立学校の生徒の多くは、学校を出たら進学せず働きに出ますが、中には働きながら専門学校へ行き、さらにお金をためて、大学へ行きたい、という希望を持っている子もいるそうです。
「いろいろ知りたい」という好奇心はもちろん、自分の考えや、得意なものを披露したい、という積極性も持っていて、セクシーな黒人の女の子は、得意な英語で話しかけてくれました。

生徒たちからの質問は以下。どう答えたかは、ご想像にお任せします。
・ なぜブラジルに来たの?日本人はブラジルについてどういう印象を持ってるの?
・ 地球温暖化への対策について、日本ではどんなことをしているの?
・ 日本では親と子の関係はうまくいっているの?
・ 日本人は、外国人に対して、友好的 or 敵対的?
・ 中国や韓国との関係はどうなの?日本バッシングのニュースを聞いてどう思う?
・ 日本人にとって、もっとも大事な規律(disciplina)はなに?
・ ほか、祭りのこと、東京で世界一高いビルを建てる化計画について、などなど

帰宅後、これらの質問に堂々と答えられるようなりっぱな大人にならなきゃ、と珍しく、深く反省したのでありました。

日本のみなさん、ブラジルは、子供の犯罪が多いと言われていますが、貧しくても犯罪に走らず、前向きに生きてる子供もたくさんいますよ!

最後にもう一言;
難しい質問のほかにも、漢字で「指なし」ってどう書くの?とも、聞かれました。
彼のロックバンドの名前が、指がない、という意味らしいのです。こちらでは、超クールなことらしいけど、日本では、ちょっと…ね。

ブラジルでも大人気の「NARUTO」や「デスノート」のことは、質問されなくてホッとしたのですが、絵が好きだとういう子のスケッチブックを見たら、日本のマンガの絵ばかりでした。ジャパニーズ漫画は世界を制覇しているようです。

【日系移民100周年】
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サンバ会場で行われた式典の和太鼓演奏
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色鮮やかな衣装を着た子供たちのダンスも華やか!
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式典のクライマックスには笠戸丸の山車が登場
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皇太子殿下を待つ人たちであふれかえった日本人街
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子供たちも旗を持って元気にお出迎えの準備中






日本人がブラジルへ移住を始めてから100年が過ぎました。
飛行機を使っても24時間かかる遥か彼方の国ブラジル。世界が近くなった現代でさえ、ブラジルへ来ることは一大決心です。
そんな遠い国から、100年も前に、知り合いもいない、言葉もわからない地の果てへ、船で何日もかかってやってきた日本人がいたということは、それだけで驚異的なことです。
100年前の偉大なる開拓者たちに敬意を表し、サンパウロでは様々な催しが開かれました。
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旅〜カーニバル do リオ・デ・ジャネイロ〜

carnaval 2008.2.2〜5
2008年、カルナバルの本場リオのサンバチーム「porto da pedra」のテーマはずばり、日系移民100周年!
と、いうことで、日本人枠が特別に設けられ、私も運よく参加することができました。
初めてのリオ、初めてのカルナバル参加。サンパウロを出発する前からワクワクです。
(写真をクリックすると拡大サイズでご覧いただけます。)


2月2日
 カルナバル休暇の初日の朝、サンパウロを出発。
みんな大挙してリオに移動するのかと思いきや、以外に道は空いていて、ほぼオンタイムの6時間で到着。
着いたときは、蒸し暑く、青空だったが、夕方過ぎには雨が降り出す。
明日のパレードの天気が心配だ。

carnaval2 2月3日 心配しすぎたのがまずかったのか、朝から雨。私は晴れ女のはずなんだけど…。
集合時間まで時間があったので、bonde(トロリー)と地下鉄を乗り継いでイパネパ海岸へ行ってみる。が、雨で人の姿もほとんどなし(写真・人もまばらな雨のイパネマ海岸。物売りの子供たちも暇そうにしていました)。
仕方ないので、広場でやっていたフェイラを見て回る。
さすがに観光都市リオだけあって、サンパウロのフェイラと比べてお洒落な小物が多い。

carnaval2 午後には、集合場所の体育館へ。みんな衣装を着替え、テーマ曲に合わせながら勝手に踊って歌っている(勝手に、というのがミソ)。
待機時間が長く、途中でだれてしまうが、7時過ぎに、ようやくパレードの開かれるプラッサ・オンゼにあるサンボドロモへ移動。(写真・いきなり巨大な赤ん坊のハリボテに遭遇!)
すでにたくさんの山車が並んでいる。気持ちも徐々に高ぶってきた。

carnaval2 私たちが参加するのは100年前に日本人が乗ってきた笠戸丸の山車。
思ったよりも地味で拍子抜けしたが、まあ、100年前の船だし、こんなものでしょう。(写真はパレード本番の笠戸丸。この後ろでその他大勢のジャパン軍団が踊っています)

carnaval2 パレードが始まるまでの1時間半は、ほかの山車を見て周り、さまざまな衣装をきた参加者と一緒に記念撮影。
寿司を頭に乗せた衣装や、白塗りの芸者、レスラーみたいな歌舞伎役者などなど、まるでディズニーランドの舞台裏にいるようだ。(写真・招き猫の衣装をつける前に談笑中の人々)

carnaval2日本人からみたら、ちょっとこれって日本?と首をかしげたくなることもあったが、それはご愛嬌、ということで。(写真・子供たちも参加していました。カメラを向けたら即、笑顔!慣れています)


carnaval2 夜10時半過ぎ。心配していた雨もやみ、いよいよ私たちの出番だ。
アルコールはNGというお触れがあったにもかかわらず、あちこちでビールが売られている。
さすがは何でもありのリオ。飲んで騒ぎたい!
でも、トイレに行きたくなるので我慢我慢…。

ついに、世界一のパレード、リオのカーニバルがスタート!

carnavalとにかく、笑顔で、観客にアピールするべし!というアドバイスもあり、無我夢中で、歌って踊って、練り歩いた。
始まってすぐに、足はガクガク、息も切れ切れ…。マラソン大会で、後先考えず、いきなり猛スピードで走ってしまったときのような感覚だ。ヤバイ…。
でも、世界一ノリのいい観客たちの声援に後押しされ、なんとか歌い踊りきることができた。

この、なんともいえない高揚感、終わったときの達成感は、一生の思い出です。

2月4日 カルナバル翌日。昼ごろ目を覚ますが、今日もあいにくの雨。聞くと、カルナバルの時期のリオは、雨が多いとのこと。
観光はまたの機会に、ということで、ポン・デ・アスーカルの見えるボタフォゴのショッピングセンターでランチ。
セントロの店はほぼ全滅で、ショッピングセンターも、レストラン以外は閉まっていた。
この時期のリオのセントロは、日本の正月よりもサビシイ…。
「カルナバル時期は働かない、だから店も休み」。という理由なのだろうが、日本ではあり得ない光景だ。
かき入れ時、っていう表現は、アジアでだけ通用する言葉なのかも。

carnaval その夜は、ダフ屋から一番、安いチケットをゲットし、カルナバル観戦へ。
夜10時ごろに入場したのだが、人は減るどころか増える増える。
通路はどんどん混雑してきて、隣にいる子どもは泣きべそかいている。それでも若いパパとママは、子どもよりもパレードに夢中。
こういう育てられ方してるんだから、日本人とは性格も違うはずだ。(写真・女性は頭に飾りモノをつけるのがパレード観戦の常識のようです。 ミッキーマウスのモッサたちも、ちょっとお疲れ気味)

carnaval2途中から、観客席の上のほうに移動し、なんとか席を確保。そこら中にビールが転がり、くさーい臭い漂っていたが、みんなへっちゃら。
上過ぎて山車しか見えなかったが、朝方近くに始まったトップクラスのチームの山車は、さすがに超豪華。金かけてるなー、っていうのが一目でわかった。

2月5日
 朝6時、ついに祭りが終わった。。。
最高に疲れたけど、リオのカーニバルをたーっぷり満喫した夢のような2日間だった。
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旅〜リオ・デ・ジャネイロ〜

copa2008.10.4〜8
リオで行われる映画祭のために訪れた2度目のリオ。
今回は気ままな一人旅でしたが、ちょっとした出会いや、ハプニング等々、思いがけずバラエティに富んだ旅になりました。 
映画祭レポートはこちら

コパカバーナ&イパネマ海岸

copa リオ到着2日目の午前中、シケイラ・カンポス駅近くにあるアパートから、ビーチまで散歩してみる。日曜なので店は閉まっていたが、コパカバーナ海岸は大勢の客でにぎわっている。
ビーチバレーで汗を流す人、海で泳ぐ人、日光浴している人…。休日のひとときをみんなそれぞれに楽しんでいる。危ない雰囲気は少しも感じられない、のどかな風景だ。

歩き疲れたので、メトロバスでイパネマへ移動し、ジェネラル・オゾーリオ公園のアート市へ。
ここは2度目だが、何度来ても楽しい。
サンパウロとはまた少し違った小物を売っている。欲しいものは山ほどあるが、荷物になるのでアクセサリーのみ購入。
その後、ノッサ・セニョーラ公園の角にあるパダリアでランチ。おいしそうなパンやケーキが並んでいる。ここのパダリアはサンパウロと違い、先にレジで代金を払ったあと、注文するシステムになっていた。
食事をして少し疲れもとれたので、徒歩でコパカバーナまで戻る。イパネマとコパカバーナは、思ったよりも近かったが、コパカバーナは広ーい。&暑くなってきたので、どっと疲れる。

cafe 翌月曜日は雨の中、セントロへ。ウルグアイア駅まで行き、ぶらぶら歩いてみる。駅周辺は、屋台の並んだ安物雑貨街になっていて活気がある。海岸近辺の、のどかなリオとはまったく違う雰囲気で、道行く人々の多くはブルーカラー系だ。
10分ほどで、有名なカフェ「コロンボ」へ到着。ガラス張りでキラキラした店内には、たくさんの食器が飾ってある。地元の人はもちろん、観光客の姿も多い。
さらに歩いて、カリオカ駅へ移動。コンサルベス・ディアス通りには、おしゃれな店が所狭しと並んでいる。店頭に飾られた華やかなドレスに心ひかれるが、お値段もいいので、ぐっと我慢。
目当ての映画の上映まで時間があったので、美術館やテアトロに行こうと思ったが、月曜なのでほとんど閉まっていた。
唯一開いていた国立図書館へ行き、ポルトガル語案内のついた見学ツアーに申し込む(2R$)。
荷物は一切持ち込めず、カメラもNG。歴史のある書庫は素敵だったが、入口までしか入れず…。
気をとりなおして、午後は、イパネマへ移動。高級住宅街でもあるので、おしゃれなブティックが並び、街ゆく人も、白人のオバサマ方多数。
リオはサンパウロ以上に、場所によって客層が違うことを実感する。
せっかくイパネマに来たのだから、と、本&CDショップで、ボサノバのCDを2枚購入し、フェリシダージな気分を味わう。

夜は、リオに遊びに来ていた日本人の友人とその妹夫婦と一緒にバイーア料理ムケッカで有名なレストラン「シリ・モーレ・イ・シア」でディナー。
初めてお目にかかる妹さんとその夫は、TVでよく見かける俳優に瓜二つ! でも、紹介された名前は違うしなあ…。
気になりながらも尋ねることができず挙動不審の私…。
30分ほどソワソワした後、我慢できずに「お、お仕事は??」と、切り出して、ようやくすっきりする。
そっくりさんではなく、本物でした。
お芝居の裏話なども聞かせていただき、とても楽しいひと時を過ごすことができました。
ここのレストラン、定番の海老のムケッカもおいしかったが、カニのグラタンが muito gostei でした!

copa食事のあとは、ヴィニシウス・ヂ・モライスが「イパネマの娘」を作詞したといわれるバー「ヴィニシウス」へ行き、ライブを楽しむ。
客は観光客でいっぱい。12時過ぎまで盛り上がったが、会計の時、2度もぼったくられそうになり、嫌な気分にさせられる。サービス料を払わず店を出ると、店員が追いかけてきたが、「2度間違えたから、払う必要なし!」とつっぱねた。日本人をなめるな〜!

cafe 火曜日もあいにくの曇り日だったため、コルコバードの丘とポン・ジ・アスーカルは避けて、ニテロイにあるオスカー・ニマイヤーが設計した美術館(MAC)を訪れることに。
コパカバーナからバス415番に乗り、フラメンゴ公園、国内線空港を経由してフェリー乗り場下車。運転手は観光客慣れしていて、丁寧に案内してくれる。
10時40分発のニテロイ行きのフェリーに乗り、 のーんびり海からの景色を楽しみながら、10分ほどでニテロイ到着(往復5R$)。
観光案内所で美術館までの行き方を尋ね、47Bという小型バスに乗って丘の上の美術館(MAC)へ。

copa TVや写真で何度か見たことのある景色だが、本物の美しさに、
思わず「すごーいっ!」と、感激の声がでる。
UFOのような形をした美術館は、対岸に見える丘が同じ角度で見えるように設計されている。
美しいリオの海岸線と流線形の美術館の絶妙なコラボはお見事!
(入場料4R$)


リオ最終日の水曜は、あいにくの雨。2度目のリオ旅行でも、灼熱の太陽、青い空と海、そしてキリスト像を拝めず。救世主にお会いするのは簡単なことではないのですね…。
雨ならば映画、ということで、隣町のBARRA da TIJUCAで上映する古いメキシコ映画を見に行くことにする。
映画館 Barra Point は、シケイラ・カンポス駅からBARRA行きメトロバスに乗り、大ファベーラと、断崖絶壁の岩山を経由して約20分。
アメリカス大通りの途中にある小さなショッピング内にあった。
新しく作られた郊外の街で、歴史や風情のあるリオ中心街とはまったく違う雰囲気である。
ちなみに、BARRAに向かうバスから見えた車窓の景色は、レブロン、サン・コンハードと続く美しい海岸線あり、断崖絶壁あり、そして大ファベーラあり、と、リオらしさが十二分に楽しめる観光バス並みの面白さ。穴場の観光スポットとして一見の価値あり。Vale a pena!

夕方、コパカバーナに戻り、ゆっくり夕食をとり、海岸通りで毎晩やっているアート市を冷やかす。
買うつもりはなかったのだが、見ると欲しくなるのはショッピング好きな女のサガ。ということで、何度も往復し、吟味してお土産になりそうな小物を購入。

9時過ぎに海岸近くの老舗バー「Bip Bip」へ。日本人のボサノバ弾き臼田さんが演奏している、ときいて訪ねてみたのだが、10人も入ったらあふれそうな小さな店だ。音楽好きが楽器を持ち寄り、きままにセションしているゆるさが、なんともリオらしい。臼田さんは「何か歌う?」と、聞いてくださったが、さすがに本場でボサノバを歌う勇気はありませんでした…。

夜11時過ぎ、タクシーに乗ってバスターミナルへ。タクシーの運転手は、メーターよりも少し高めの30R$を要求してきたが、親切だったのでOKする。降りる間際、「サンパウロは危ないから気をつけてね」と、気遣ってくれました。
(サンパウロでは、「リオは危ないよー」と、さんざん脅かされてきたのですが…。ライバル心の強いカリオカとパウリスタは、互いに、危険度まで競っているようです。)

帰りのバスは、初のレイト席。でも、寝ている間に、体がずるずる下がったりして、思ったほど乗り心地はよくない。
真夜中3時頃、休憩があったので、固まった体をほぐすため、バスを降りてみる。さすがに人はまばらだったが、明るいし、バスもたくさん停まっているので、それほど危険な感じはしない。
朝6時過ぎ、まだまだ寝足りない時間に、サンパウロ到着。ラッシュアワー前のメトロに乗り帰宅する。

次回は、コルコバードの丘にそびえる救世主のお姿にお目にかかれると信じて…。Ate mais !

旅〜リオ・デ・ジャネイロ〜

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コルコバードの丘から見たポン・ディ・アスーカル
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霧の中でそびえたつキリスト像は神秘的でした。
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霧が晴れた瞬間にシャッターを押したのですが…。
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ヴィニシウスやエリスの写真が飾られたCDショップ。
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バーデン・パウエル劇場は古いけど味がありました






3度目の正直!2009年3月に訪れたリオで、ついにキリスト像を拝むことができました!

旅〜サルバドール Salvador〜

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昔ながらの港もある庶民的な下町シダージ・バイシャ
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サルバドール名物の下町と古都を結ぶエレベーター
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穏やかな海と町の風景。ずっと眺めていたい気分
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地元の人しか来ないDiogo海岸でサッカーを楽しむ若者
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映画の舞台でおなじみの世界遺産ペロウリーニョ広場






ブラジルの東北部に位置する古都サルバドールは、サンパウロとは雰囲気のまったく違ったブラジルらしい町でした。

旅〜イグアスの滝〜

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飲み込まれそうな勢いの「悪魔ののどぶえ」は圧巻
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ブラジル側からの広々とした眺めも壮大です
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全身びしょ濡れになり大はしゃぎのボートツアー
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シエスタ中?の野生のワニ。気持よさそうでした
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食べ物あさりに夢中のちょっと迷惑なハナクマたち






世界一の瀑布イグアス。想像をはるかに超えた圧倒的な迫力に、童心に戻って大はしゃぎしてしまいました。

旅〜 レンソエスの湖 & アマゾン川〜

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真白な砂と青い湖のコラボは息を飲む美しさ!
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空からみると…。
とにかく広い!
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2009年は雨が多かったため、湖が大きいのが特徴です。
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世界一の水量を誇るアマゾン川。デカーイ!
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静かに流れる河口付近の大河アマゾン。のどかでした。






約1000キロ平方メートルの広大な砂丘に、雨期の間だけできるコバルトブルーの湖です。自然だけが作り出せる神秘の湖にたどりつくには、砂と水と森しかないジャングルを2時間近くジープで走らなければなりません。帰りは日が沈み、さらには豪雨でズブ濡れになり、恐怖のジャングルツアーとなりました。それでもレンソエスは恐怖体験に勝る感動を与えてくれました!

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