旅先で出会ったCINEMAたち 番外編

ハワイ HAWAII
2006.5.24-5.30

 バリ&タイの旅日記にも登場した友人Aが、常夏のハワイで結婚式を挙げることになりました。今回はCINEMAな旅ではありませんが、海外ウェディングの様子と、駆け足で巡ったハワイ島の旅をレポートいたします。
BOSSAオススメのウェディング映画:モンスーン・ウェディングマイ・ビッグ・ファット・ウェディング

sunset


5月24日*日本→ハワイ島 ドキドキ初運転
5月25日*ハワイ島溶岩ツアー ハプニング続き
5月26日*ハワイ島→オアフ島 ドライブは楽し
5月27日*ウェディング 気分はセレブ
5月28日*ワイキキ シェラトン・ワイキキHで
5月29日,30日*オアフ島→日本 願いは叶う?!
お恥ずかし〜話
すったもんだした話


5月24日

4:30PM バスで成田空港へ向かう。いつもながら田舎道は渋滞知らず。定刻に到着後、チェックイン。夜の便のせいか空港は閑散としている。こんなにさびしげな空港は始めてかも。コンビニでおにぎり買ってぼんやり過ごす。
8:55PM ノースウエスト航空、ホノルル行きは定刻通りに出発。GW後だから空いてるだろう、と高をくくっていたが、意外に混んでいてびっくり。席を陣取って寝ることもできない。明日(今日)は、初めての海外での運転。しっかり寝なきゃ。まずはビール飲んで…、と、メニューを見ると、なんと、国際線なのにアルコールが有料になっていた!知っていたら空港でたっぷり飲んできたのにー。仕方ないので500円払ってビールを飲み、眠りにつく。

9:30AM ホノルル空港到着。外は快晴。太陽がまぶしい。やっぱりハワイはいいねえ。
 することもないので、さっさと国内線・アロハ航空のゲートへ移動する。ここで2時間も待たなきゃならないのか。時間がもったいなーい(ツアーだから仕方ないけど)。どうせ眠いし、ぼんやりするかー。なんたってここは楽園ハワイですからね〜。
 日本の中学生or高校生の団体が、制服姿で大勢通り過ぎていく。学校でハワイ、しかも離島に行くなんて贅沢すぎないかい? 子供が今から楽園でのんびりしてどーするの?! 塾通いでストレスたまってるのかね? 子供は高尾山ハイキングで十分!、などど、暇なので余計な世話を焼く。
12:00AM 国内線は自由席。飛行機で早い者勝ちなんて初めて。もし、オーバーブッキングしてたら立って乗るのかな。などと、またまたくだらない心配をする。
 飛んだと思ったら30分ほどで、岩石だらけのビッグアイランド、ケアホレ空港へ着陸。 話には聞いていたがオアフとは景色がまるで違って“荒野”である。

road19-1 1:00PM さっそくダラー・レンタカーで車の手続きをする。いろいろと聞かれると思い身構えたが、日本の免許証とクレジットカード、機内で書いた申込書を提示しただけ。それを見ながらカウンターのお姉さんが何やら打ち込んでいる。日本語読めなくても数字は同じだから、日本の免許証でもOKということなのでしょう。
保険だけはとりあえず入ることにして、手続き終了。
 いよいよ運転である。海外では初めてなのでワクワク&ドキドキ。車は紺色のセダン。さっそく左座席に乗車。日本での運転は慣れているのでへっちゃら、と思いきや…。
 ミラーもサイドブレーキもウインカーも、すべて逆でキモチワルイ。発車するのにも冷や冷やである。道はまっすぐで広いし、車の数も少ないのだが、右斜線左ハンドルの違和感はなかなかぬぐえず、肩の力が入る。
 空港を出て左折。で、いきなりウィンカーとワイパーを間違える。頭では理解していても右手が反射的に動いてしまうから不思議。習慣って恐ろしい。モタモタしながら北へ向かう。
 19号線(クイーン・カアフマヌ・ハイウェイ)は溶岩原野の真ん中をまっすぐ伸びた道が延々と続く(写真)。
 1車線で中央分離帯もない道を、対向車が100キロ以上出してビュンビュン走って来るので、つい右側に寄り過ぎてしまう。想像以上に怖いです…。
 「対向車のダンプと正面衝突したら、苦しまず一息に死ねるだろうなあ」なんて危ない想像をしつつ、緊張しながらアクセルを踏み続ける。
 私、運転得意だと思いあがってました。
 数年前に初めてハワイに来たときは、私がペーパー・ドライバーだったので、友人が運転してくれたのだが、今思えば彼女はかなり度胸があった。英語がまったくダメというので、私がナビしたのだが、オアフの4車線ハイウェイをガンガン飛ばしてくれたっけ。
「ありがとーHさん!」いまさら感謝しても遅いけどね。

HapunaBeach 2:00PM 空港から1時間弱でハプナ・ビーチの入口に到着。(予定では30分で着くはずだったのだが、かなり安全運転だったもので^^;)。
これでブレーキが踏めるわ、と、ホッとする。気分的には3時間運転した後のよう。疲れた〜。さっそく速度を落とし、案内に従い左折…。
 が、ホッとしたのがいけなかったのか、わかっちゃいるけどやってしまった、初の“逆走”。当然のように左車線に入ったら、前から車がーっ!
慌ててハンドルを右に切り、なんとか正面衝突は逃れるが、ヒヤヒヤでした。
 気を取り直して、ハプナ・ビーチへ(写真)。白い砂、青い海の続くビーチはとってものどかで、欧米人の家族連れが多い。ちょっと泳ぎたくなったが、寝不足&運転疲れで、服を着替える気にもなれず。次に来る機会があったら、ここで1日、のんびり過ごしたいなあ。

road19-23:00PM 19号線を南へ向かう。一度走った道なので、ずいぶん気持ちも楽になり、回りを見る余裕も出てきた。このあたりはコハラ・エリアと呼ばれていて、海岸沿いには、ヒルトンH、コナ・ビレッジH(前日までキムタク夫妻が泊まっていたらしい)などの高級リゾートホテル、山側には溶岩台地が広がっている。延々と続く溶岩も、よく見ると、草の生えはじめた土に近い溶岩と、新しい溶岩とでは色も質感もまったく違う(写真)。
 人間が住んではいるけれど、ここハワイ島はまだまだ出来立てホヤホヤの島なのだ。と、あらためて実感する。
 このあたりは、世界一の体積を持つマウナロア(標高4,169m)が噴火した溶岩で出来ているらしく、活火山のマウナロアがもしまた噴火したら、家々はひとたまりもなく、溶岩流に飲み込まれるらしい。
 そうこうしているうちに空港を過ぎると、車の数が増え始め、渋滞にはまる。さきほどの溶岩原野とは違い、空港から南側は小さな町になっている。
 しばらくするとパラニ・ロードと書かれた標識が見えたので右折し、カイルア・コナへ。こじんまりした観光地で、道沿いには小さな店が並んでいる。この道では、先ほどの19号線とはうって変わり、みんな街並みを見ながら徐行運転している。
 ハワイ島の滞在先はカイルア・コナのはずれにあるロイヤルコナ・リゾート・ホテル。見かけは海に面した巨大ホテルだが、ベルボーイもいないし、カウンターのお兄さんも不親切でサービスはビジネス・ホテルなみ。でも、部屋は広くて海も見えたのでまあ満足(写真)。

hotel

5:00PM 少しホテルでゆっくりした後、ネットで予約していた会社に明日のツアーの確認の電話をする。「ネット割引料金(135$)はお客様だけですので、ほかの方には言わないで下さいね」と念を押される。チョイ得した気分^^。
 少し体力が回復したので、カイルア・コナの街を散策。ちょうど太陽が沈みかけていて、海も静かでロマンチック。
 このあたりの海岸は真っ黒なゴツゴツした溶岩で出来ていて、ハプナ・ビーチとはまた違った風情がある。沖では数隻のカヌーがいったり来たりしていて、絵になる風景だ(写真はこちら)。

6:00PM 映画「フォレスト・ガンプ」のフィギュアが飾ってあるエビ料理専門店「ババ・ガンプ・シュリンプ」で夕食。この店は「もしフォレストが、ベトナム帰還兵仲間ババの会社を継いでレストランを開いたら…」という想像がコンセプトになっている。席には「RUN FORREST RUN」「STOP FORREST STOP」と書かれた看板が置いてあり、「STOP」を出しておくと店員がチェックに来てくれる。(あとで知ったが、この店、アラモアナ・ショッピングセンター、東京、大阪、にまであるらしい)。ハワイ島でニューオーリンズ料理、というのもなんですが、シュリンプの甘ずっぱい味付けはかなり気にいった。夕日を見ながら地ビール飲んで、すっかりいい気分になる。長ーい1日でした。

余談:こちらの車って、昼間でもライト点けて走っている車が多いのだが、なぜだろう?安全のため? 走ると勝手にライトが点くようになってるのかな。ちなみに、私の借りたレンタカーは昼間はライトついてませんでした。

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5月25日

maunakea 8:30AM 起床。外は快晴。観光日和だ! 
近所のABCストアでおにぎりとバナナを買い、海を見ながら朝食。日差しは強いが海風は涼しい。
10:50AM ホテルのロビーで溶岩と星のツアーのガイドさんと会う。日本に16年住んでいたというアメリカ人で、日本語ペッラペラ。
12:00AM 19号線を北上し、昨日行ったハプナ・ビーチも過ぎて、ゴルフ場が有名だというマウナケア・ビーチ・ホテルへ。私が泊まっているロイヤル・コナとは雲泥の差の高級リゾートホテル。ロビーから見える景色も最高! お客のふりしてシャッターを押す(写真)。
 関西弁なのにとっても上品な新婚さんを乗せ、いよいよツアーのスタート!

parker 1:00PM 19号線を右折し15分ほどでパーカー牧場へ。個人所有の牧場として世界最大の敷地を持つパーカー牧場は、19号線の荒涼とした景色とは一変して、のどかな雰囲気。ここはホントに同じ島なのか? 牛や馬、かわいい家が建っていて、西部劇に出てきそうな古き良き田舎町という感じ。
 時間があまりないというので、パーカー・ランチ・ショッピングセンター(写真)でチャイニーズ・プレートを慌てて食べる。見かけ以上においしくてびっくり。とくにチャーハンがGOOD!

2:00PM パーカー牧場を過ぎると山の中へ。林の感じは日本の山道のよう。30分もすると、海が見えてきた。東海岸である。紺碧の海を左に見ながら、道を進むと次第に雲行きが怪しくなってくる。毎日ピーカンの西海岸と違い、東は毎日雨が降るらしい。
2:30PM フルーツ・シェイキングという小さなスタンドでフレッシュ・スムージーを試飲。生のパパイヤ、バナナ、マンゴで作ったというだけあっておいしい。タダ飲みも気がひけるので、パパイヤを75セントで買う。
 道の途中にある「ラバチューブの滝」を車窓から眺め、植物園の入口の資料館で休憩。西海岸とはうって変わり、このあたりは、うっそうとした緑に囲まれた熱帯雨林が続いている。
 話には聞いていたけどハワイ島って面白い。一つの島にいろいろな気候と景色が詰まっているので飽きがこない。なんでも地球上に存在する13の気候帯の内、11種類がここハワイ島で体験できるそうだ。
3:00PM 次第に道が広くなり、大きな建物が増えてくる。ここがヒロの街か…。寂れた田舎町をイメージしていたが、思ったよりもずっと都会である。勉強不足だったが、ヒロはハワイではホノルルに継いで2番目に大きな都市らしい。もちろんホノルルとは比べものにならないけど、見るからに観光地の西海岸と違い、ヒロは人々の生活が見える町である。
 街中にあるカメハメハ大王の像の前で写真をとる。ホノルルの像より気持ち“いい男”のカメハメハさんに挨拶。(↓写真)

kamehameha 4:00PM ヒロの町を抜け、途中、蘭の店アカツカ・オーキッド・ガーデンに寄ったり、ローカルにも大人気のビッグアイランド・キャンディーズでクッキーを買ったり、と、寄り道しながら1時間もすると、また山道へ。今回のツアーのメイン・イベント、キラウエア火山はもうすぐである。地図の上で見ると近そうに感じたが、カイルア・コナからここまではかなりの距離である。自分で運転してこなくてよかった〜。一人ではとても辿りつけなかったわ。
 道を進むにつれ、外気が霧で曇りはじめる。嫌な予感が…。北海道の霧の摩周湖を思い出す…。
 案の定、ガイドさんがソワソワしはじめた。
なんでも、有害なガスが出ていて公園が閉鎖されている、という看板が出ていたというのだ。
せっかくここまで来たのに、それはないでしょ…。
予想外の出来事は、自然相手のツアーにつきものとはいえ、メイン・イベントが中止になるかも、との知らせに愕然とする。
 ガイドさんはまだ3ヶ月の新米さんだったが、こんなにガスが出ているのは初めてだという。
非常事態にみんな少々動揺するが、案内所に聞くと、深く息を吸い込まなければ平気、ということだったので、ツアーは続行になる。
 ホッ。確かにちょっと異臭はするけど、大涌谷や那須の硫黄臭ほどではない。火山慣れしてる日本人にはこれぐらいへっちゃら、と、勝手にGOサインを出す。

vol予想通り、キラウエア火山の女神ペレが住むと言われる直径900mの巨大な噴火口ハレマウマウ・クレーターは、霧でほとんど見えず(←写真)。
でも、自然が相手だから仕方ない。溶岩ウォークが出来ればいいや。と、開き直る。
(帰ってからツアー会社のHP見てたら、前日の5月24日は快晴で、噴火口が綺麗に見えていたようだ。あと1日早く行っていれば…。悔いても仕方ないけどね。
きれいな噴火口の写真はこちら

5:00PM そしてそして、さらに非常事態は続く。
公園内にある「ジャガー博物館」を見学後、夕食バイキングが取れる食堂へ移動。
ところが、普段は閑散としているという食堂が子供達でゲキ混みなのである。
タダでさえ時間がおしてるのにー、と、温和なガイドさんもアタフタ。
まともに席が空くのを待っていたら、暗闇のなかの何も見えない溶岩ウォークになってしまう。
 ガイドさんが店に交渉してくれ、急きょ外のベンチで食べることになる。いろいろおかずはあったが、慌てていたので何食べたか覚えてません。ただ、クッキーはおいしかったかな。

tree (←写真)溶岩砂漠の中に生い茂るオヒア・レフア
ここで悲しいオヒア・レフア伝説をご紹介:
 キラウエア火山の女神ペレは、男前のオヒアに恋をするが、オヒアにはかわいい恋人レフアがいた。嫉妬深いペレは、自分の愛を受け入れないオヒアに激怒。二人を殺し、さらに、いつでも自分の元におけるようオヒアを一本の木に変える。
 二人の悲恋を不憫に思ったマウナケアの雪の女神ポリアフ(女神ペレのライバル)は、レフアをオヒアに咲く花に変え、オヒアとレフアはいつでも一緒でいられるようになりました。メデタシメデタシ。
 …という伝説から、溶岩砂漠にたくましく生える木は、幹はオヒア、花はレフア、と呼ばれているのだ。
 ちなみに、レフアを摘んでしまうと、離れ離れになったオヒアが悲しみ、彼の涙が雨となって地上に降り注ぐ、とも言われているそうな。
 この悲恋伝説に心動かされた私は、オヒア・レフアの木が気になって仕方ない。
ひょっとして私の前世は、レフアちゃん?なーんて、一人、悲劇の主人公を気取ってしんみり。
 (一見はかなそうなオヒアレフアですが、実は、湿地帯でも乾燥地帯でも育つことができて、環境によって外観まで変えてしまう超たくましいカメレオン植物だそうです。恋する二人が一緒ならどんなところでも生きていけるってことでしょうか?)

vol-hair (←写真)女神ペレの髪の毛と呼ばれる溶岩でできたガラス。髪の毛のように細くてサラサラした手触りだけど、先が尖っていて棘のよう。風が強いと飛び散るので目に当たって痛い。

5:30PM いよいよチェーン・オブ・クレーターズ・ロードへ。 車は林を抜け、荒地を抜け、溶岩砂漠へと向かう。途中、ガイドさんが、「ここでハワイ州の鳥ネネを見つけた人は、幸せになれますよ」と、教えてくれたので、ネネ探しに夢中になる。
ネネはアヒルの一種でハワイ島に生息する飛べない鳥。幸福を呼ぶ鳥ネネちゃん見たさに溶岩砂漠を凝視していると、岩の陰で、何やら黒っぽい生き物が…。
「いたーっ!」
つい大声を出してしまう私。ツアー中は大人しくしていたので、ほかの客たちもびっくりしている。
 実は私、かなり大声出せるんです^^;
「幸せはいただき!」と、得意げな私。ところが……。

vol vol 「残念。あれはキジですよ」のガイドさんの言葉にがっくり…。
ぜったいネネだと思ったのになあ。キジにまでせせら笑いされてるよう。サチ薄い私の思いが、ネネちゃんには伝わらなかったようで…。
 やさしいガイドさんは「でも、ネネよりキジを見るほうが珍しいです。貴重ですよ」と、慰めてくれる。
 そうよ。やっぱり私はかなり珍種の女ですしねー、と自分を無理やり納得させてみる。
 その後も、鳥がいきなり道路を横切り、車で轢きそうになるなど、ガイドさんもびっくり!の、初体験づくしのツアーになる。

vol 6:30PM 1時間ほど走ると、車はチェーン・オブ・クレーターズ・ロードの終点へ。すでに辺りは薄暗くなっていたが、真っ黒な溶岩は、まだ新しい、と一目でわかる毒々しい模様を作っている。
 観光客は大勢いるのだが、どことなく神聖な雰囲気が漂い、シーンと静まりかえっている。耳をすますと、地下の溶岩がグツグツと真っ赤に煮えたぎっている音が聞こえてきそう。
 車をとめに行っていたガイドさんと合流して、いよいよ溶岩ハイクへ。
空はどんどんと暗くなり、足元も懐中電灯なしでは歩けない。こんなところで転んだら洒落にならないので、ゆっくりと足場を確かめながら進んでいく。
 先のほうに赤く光るものが見えたので、客の一人が「あっ溶岩だ!」と喜ぶが、残念ながらそれは、蛍光塗料で塗られた「コーン」でした。

vol  気を取り直して、またゴツゴツした溶岩の上を進んでいく。その「コーン」のある場所の少し先から、海に落ちる赤い溶岩と、空にまっすぐ伸びる白い噴煙を眺める(写真)。
 高性能の双眼鏡で見ると、赤い溶岩が時折火花を散らせながら、海に流れていく様子がよく見える。
 それは、遠くにわずかに見える小さな光でしかないのだが、みんな黙って光を見つめている。
この不思議な感覚は何だろう。人間が太刀打ち出来ない大きな力を目の前にすると、人は皆沈黙することしか出来ないのかもしれない。

8:30PM 帰路に着く。ここからがまた長い旅である。溶岩ハイクをするなら、やっぱりヒロに宿泊するべきだった、と、少し後悔。私は車に乗っているだけだからいいけど、運転手兼ガイドさん、ほんとにご苦労さまです。
 チェーン・オブ・クレーターズ・ロードの途中、眠気がピークになったとき、パトカーに遭遇。何事?!と見ると、2台の車が追突したらしく、1台は焦げてしまっている。家路を急ぎすぎたのか、居眠りしたのか…。外灯もなくまっすぐな暗い道を運転する危険を思い知らされる。
10:30PM 途中、給油休憩などしながら、来た道を戻っていく。夜の田舎道は暗闇あるのみ。ハワイ島では高層ビルの建設が禁止されているので、夜景も見えない。ちょっと暗い気分になる。
 2時間ほどして、星の見えるポイントに到着。降ってきそうな星に圧倒されて言葉が出ず、ただ口をポカンと開けて眺めるのみ。
 星座はケンシロウの胸に刻まれた「北斗七星」と、冬ソナの「ポラリス」ぐらいしか知らないし、疲れはピークに達していたので、ガイドさんの親切な説明もほとんど耳に入らず。
 眠気を吹き飛ばすために、星の名前を適当に思い出し「南十字星は見えないんですか?」と聞いてみたところ、「ここからでは見えないけど、違う場所に行けば見えるかも」と言われる。ビンゴ! 聞いてみるもんですね。
上品な新婚さんとマウナケア・ビーチ・ホテルで別れ、カイルア・コナまでまっすぐの道をひた走るガイドさん。ほんと、お疲れのところスミマセン。道の途中で下車して、もう一度星空を見てみるが、やっぱり南十字星は見えなかった。残念! ところで南十字星って何?
12:30PM 夜更けにホテル到着。思った以上に長く感じたツアーであった。疲れすぎて、この日もあまり眠れず…。旅の目的である結婚式は、これからなのに…。ちょっと焦って、余計に眠れなくなり、またまたドリエルの助けを借りる。
おさらい:南十字星というと1つの星のようだが、実は4つの星からできた小さな星座の名前。サザン・クロスとも呼ばれている。何も知らずに聞いてしまった。一つ勉強になりました。
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5月26日

coffee

8:00AM 起床。本日も快晴!昨日の疲れがまだ残っているが、今日はホテルを出なければならない。寝ぼけながら荷造りする。
9:00AM ホテルをチェック・アウトして、ドライブ開始。初日よりもだいぶ慣れてきた。海の見えるアリイ・ドライブは快適。カイルア・コナの南側、小高い土地は高級住宅が並ぶケアウホウ・リゾートだ。まもなくショッピング・センターに突き当たったら右折し、キングカメハメハ3世ロードを上っていくと、いつのまにか11号線に出ていた。思ったよりも単純に抜けられる。
 さらに山道を南へ向かう。向かって右側はるか下のほうには海、左には緑が茂り、鼻歌でも歌いたくなりそうな快適な道が続く。(度々見かけるマングースの轢死体はNGですが。ハワイ島ではマングースが繁殖しすぎて困っているらしい。みかけはイタチと区別つかず)。
 15分ほど走ってコーヒー農園グリーンウェル・ファームズへ到着。日本に30年以上住んでいたというダニエルさんに園内を案内してもらう。
 ダニエルさんは、和歌山育ちで、ちょっと関西なまり。見かけは白人なんだけど、日本語はネイティブ・ジャパニーズのよう(写真)。
 フアラライ山とマウナケア山の西側に、約40Kmにわたって広がっている「コナ・コーヒー・ベルト」は、1年をとおして「午前中は晴れ、午後から曇り、夜に雨が降る」という規則的かつ温暖な気候で、それがおいしいコーヒー豆を育てるのにもっとも適しているという。
 また、多くの日本人移民たちによってコーヒー農園は支えられてきたので、道具の名前には日本語がそのまま使われていたりするのだ。
 だからこの辺は日本の名前が多いのね。
 お土産に、新鮮で高級なコナ・コーヒーを買い、農園を後にする。

shark coffee211:30AM さらに南へ向かい、ダニエルさんオススメの店「コーヒー・シャーク」でブランチ。小さな店だけど、口コミでお客が集まってくるのか満席だ。サンドイッチがとってもおいしくて、店からの眺めはBeautiful!(写真)。

お恥ずかしー話:陽気なアメリカン・ガールの店員に、「Where is a lavatory?」と聞いたつもりが、「lavatory」が「lava tour(溶岩ツアー)」と聞こえてしまったらしく、火山に行く道を案内されてしまう。慌てて「Restroom」といい直すが、ちょっとハズカシイ。発音悪くてすみませーん。

park1 1:00PM コーヒーベルトを過ぎ、しばらくすると、シティ・オブ・レフュージ国立歴史公園(Pu'uhonua O Honaunau National Historical Park) の入口が見えてきた。道を海側に曲がり、坂をくねくねと下る。両脇には花、眼下には真っ青な海が見えて、Wonderful! 
 公園の名前「プウホヌア」とは、ハワイ語で「逃れの場」「聖域」という意味で、ここは、古代ハワイの聖なる掟を破ったものや、戦争中の敗残兵が逃れてきた場所だそうだ。昔は掟を破ったら即、死罪だったのだが、ここに逃げ込めば罰せられないため、罪人は難関を乗り越えてこの地へ辿り着いたということだ(日本でいう駆け込み寺みたいなものでしょう)。
 神聖な場所ではあるのだが、広々として海は綺麗だし、椰子の木も茂っているので、気分はリラックス。でも、日陰がないので、少々暑いけど。

park2 (←写真)溶岩を積んで造られた神殿跡「ヘイアウ」のひとつ。

turtle (←写真)海亀が2匹楽しそうに浮かんでいた。波に漂ってるだけの亀。気持ちよさそう。

 公園内で、ミシガン州から来たという老人に話しかけられる。モグモグしゃべって何言ってるのかわからないけど、「広島は原爆落とされた跡も人は住んでるのか」などと、質問してきた。「100万人以上の人が住んでますよ。興味があるなら、一度、広島にいらしてくださーい」、と言いたかったけど、とっさに英語が思い浮かばず。老人はおそらく、私たちがチェルノブイリに抱いているのと同じようなイメージを持っているのだろう。遠くて小さい東洋の島で起こった悲劇に対する認識なんて、所詮、そんなものだろうけど、ちょっと悲しくなりました。
 公園のすぐ横にあるホナウナウ・ベイ(Honaunau Bay)では、家族連れがシュノーケリングを楽しんでいる。
 岩の上からみただけでも、熱帯魚が見える。もぐりたーい。けど、時間がなーい。

2:00PM そろそろ空港へ向かう時間だ。もう少しハワイ島にいたいけど、明日は友人Aの結婚式も控えている。
 来た道を戻ってどんどん進むうち、どの辺を走っているのかさっぱりわからなくなる。ヤバイ。でも、何とかなるか。たった3日でずい分と気が大きくなっている。
 30分ほど走ると、Kマートが見えたので、慌てて右折。品揃えも豊富なので、ミントやマカデミアナッツなどなど、つい、いろいろと買ってしまう。
2:30PM 空港へ向かう道で渋滞にあう。時間がもったいないので、目に入ったガソリンスタンドで初の給油にトライ。
 1号機に車をとめるが「クレジットカードが使えない」と出ていたので2号機に移動。ところが、今度はクレジットカードをとおすと「暗証番号をいれろ」と、出てきてしまう。クレジットカードの暗証番号は忘れてしまっているし、こちらで通用するか定かではないので、諦めて、ショップの店員さんにヘルプ。
 店員さんは、「1号機じゃないと店内で清算できない」と言うので、またまた車を移動。案の定アタフタしてしまう。でも、店員のおばちゃんがわりと親切でよかった。
3:30PM ダラー・レンタカーへ到着。いろいろあったけどなんとか無事返却できました。(詳細は「すったもんだした話」へ)

4:30PM 定刻より15分遅れてワイキキへ出発。ワイキキからホテルまでは節約してリムジンバスで行くことにするが(9$)、空港でかなり待たされて、さらに道は渋滞。乗客が多く、あちこちのホテルを寄って回るので、シェラトン・ワイキキ・ホテルへたどり着いたのは7時過ぎ。予定通りにいかないのが、旅の常ではあるが、待ち時間が多いのはストレスたまります。
8:00PM   くたびれたので、ホテルの人に、近場にあるベトナム料理の店を聞き、DFSの裏側にあるベトナム料理屋「フォー・オールド・サイゴン」へ。さっぱり汁ものに飢えていたのでおいしかったけど、量が多くて食べきれず。

すったもんだした話
 レンタカーの件ではいろいろと頭を悩ませた。
 「レンタカー付プラン」と銘打っていたので、ハワイ島滞在中はフルに借りられると思っていたら、届いた予約確認書には「48時間まで」と書いてある。
 その場合、初日、飛行機が午前中に着いたら、返却も午前中ということになる。それはちょっと忙しすぎるよなあ。ということで、旅行会社に、48時間以上車を借りる場合、追加はいくらになるか聞いてみる。
 すると、「追加料金は、丸1日分でプラス7000円になります。予約時に先にお支払い下さい」。
 そんなの納得いかない!ということで、
 「フライト時間が決まっていないので、延長するかどうかは決められない」と、つっぱねる。

 出発直前にフライト時間は決まったが、延長すべきか微妙な時間(約2時間半)だったので、結局、日本では延長せず、現地で交渉することにする(つまり7000円払うのを渋ったわけです)。
 この後も、プラス2時間延長を巡り、アタフタしてしまう。

 初日、車を借りる際に、延長料金について聞くのをすっかり忘れてしまったのが、最大の失敗。
 さらに、日本でもらったパンフレットの電話番号が「使われていない」と言われアタフタ…。
 ホテルで電話番号を聞き、かけ直してみると、今度は、自動音声が流れて何がなんだか…。
 ここはバイリンガルに聞くのが一番、ということでツアーでお世話になったガイドさんにお願いして、再度、電話をしてもらう。
 (自動音声の内容は「直接話したいときには「0」を押して下さい」という基本的なアナウンスでした)。
 結果「延長料金は1時間10ドル。ただし、4時間以上になると丸1日分かかる」ことが判明。
 一件落着! だけど、ここまでわかるのに費やした労力と電話代は…。

 そしてハワイ島最終日。事故もなく無事、車を返却するが、お尻プリプリのお姉さんは機械で何やらメーターをチェックしている。満タンにしたし、どこもぶつけてないし、平気よね? でも、時間は2時間もオーバーしてるので、カウンターに行くように言われてしまう。まあ、当然ですけど。
 契約書を渡し、再清算してもらう。ところが「さらに100$追加」みたいなことを言われて慌てる。
 電話と話が違うじゃない…。やっぱり、日本で言われたとおり、1日分がプラスされてしまうの?
 と、心配そうに見つめていると、ダラーのお姉さまは、「今回は、追加料金ナシにしてあげる。その代わり、またハワイ島に来てね」と言ってくれた。なんとラッキーな!(たぶん、再計算するのが面倒だったのでしょう)

 長々とわかりにくい経緯を説明しましたが、つまり、旅行会社の言うとおりに日本で延長料金を支払っていたら、大損だったというわけ。7000円とタダの差は大きい!
 ただし、今回はダラーの人がアバウトだったからよかったけど、やはり延長したいときは、借りる前に窓口で確認するべきだろう。海外で高額な罰金を払わせられたら、洒落にならないですし。

後日談:家に帰って契約書を見直すと、正しい電話番号も書いてあるし、時間オーバーの追加料金もしっかり書いてあった。こういう公の文書の読解力はつけなきゃまずいわ、とあらためて反省。それと、自動音声のヒアリングにも慣れなきゃね。

ついでにもう一言:初の海外運転だったので、念のため任意保険に入ったが、税金も含め、2日で55$+ガス代(15$)。高いような安いような…。ガンガン乗り回すならお得感があるけど、行き帰りとちょっとしたドライブだけなら、ほかの方法でもよかったのかも。「レンタカー付プラン」という餌に釣られてしまったけど、レンタカー借りるのは、旅の計画を立てた後にするのが無難でしょう。

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5月27日

8:00AM 起床。シェラトン・ワイキキ4階の部屋からは、ダイヤモンドヘッドがよく見えて最高の眺め。お天気も絶好の結婚式日和♪。今日は昔からの友人で、旅の良きパートナーでもあったAの結婚式なので、さっそく準備。めったにしないマスカラなんかもつけてみたものの、化粧下手なので、たいして変わらず。もっと、みっちり特訓しておけばよかった!

9:00AM 身支度を済ませて式場のハレクラニ・ホテルへ。レセプション会場に花を飾る手伝いを頼まれていたので、花嫁の支度部屋まで押しかける。ハレクラニ・ホテルはセキュリティがとてもしっかりしていて、部屋のある階には、カードがないとエレベーターが止まらないようになっていた。さすが超一流ホテルである。
 化粧真っ最中の花嫁Aとは、約半年振りの再会。慌しく「オメデトウ!」を言う。なんかちょっと照れくさい。Aからブライズメイドのお友達を紹介され、彼女の指示で、会場になる2階へ移動。レセプション会場のテーブルの上に花を置き、花びらを散らし、カメラをセットし、セレモニー会場のバージンロードをセロテープで止めて…。完了である。すべてウエディング・プランナーに頼むとべらぼうに高くなるとのこと。これぐらいのお手伝いなら、お安い御用である。

halekulani

10:30AM ハレクラニ・ホテル2階のテラスに作られたセレモニー会場には、続々と招待客が集まってくる。ここハワイは日系、中国系、韓国系の人たちも多いので、日本人だと思ってベラベラと日本語で話しかけると、まったく通じない、ってことにもなりかねない。なので、とりあえず写真で見たことのある人を狙って挨拶をする。
 向かって左側に新婦の客、右側には新郎の客が着席。みんな遠慮してなかなか座ろうとしないので、私はちゃっかり前のほうに座る。お手伝いしたし、さっきから立ちっぱなしで足も痛かったしね。
 まもなく、ウクレレののどかな音色をBGMに式が始まった。神前式の厳かな結婚式とは違い、終始のんびりした雰囲気で気持ちもリラックスできる。
 まず、新郎新婦の家族がレイをかけて入場。そして、花嫁とお父様がフラワー・ガールの女の子に続いて入場。お父様は少し緊張なさっていたけど、堂々としていてかっこいい。昭和の男!って感じでした。
 アロハ姿の神父様の前で、至福の笑顔を見せる新郎新婦。横には二人の友人ブライズメイドベストマン(アッシャー)が見守っている。
 式は粛々と進む。途中、新郎が感動のあまり涙…。これにはびっくり! やっぱり感情表現が豊かな欧米人は違いますねえ。
 指輪の交換のあとは恒例の“誓いのキス”。日本人と違ってキス慣れしている二人は、まるでハリウッド・スターのよう(ちょっとほめすぎか^^;ま、ご祝儀、ということで)。
  約30分で式は終了し、続いて大撮影大会! 花嫁はモデルのようにポーズ取りまくり、友達や家族たちと切れ間なく写真撮影。
 シャイな私はそんな彼女を少し遠くから見守る。望んでいた相手との結婚だし、心から感激してはいるのだが、長い付き合いの友達なので、家族のような気分になり、少しだけ寂しくもある。

singer

12:00AM レセプション会場入口には日本と同じように受付があり、席の番号をもらい、芳名帳に住所氏名を記入。お祝いを入れる箱も置いてあったが、ご祝儀をあげるかどうかは人それぞれでよいらしい。日本のように当然払うという習慣もないし、引き出物があるわけでもないし。ということで、私は、自腹でハワイまで来たし、稼ぎの悪い身分なので、自主的にご祝儀ナシということにさせていただく。
 招待客が着席すると、さっそくレセプションが始まる。
 見かけは白人だけど、言葉はパーフェクトな日本語を話す司会者が、簡単に開会の挨拶をする。
 続いて新郎新婦入場。日本だと、金屏風の前で見世物にされるのが常だが、こちらでは、両親の席に同席していた。まずは家族が大事、ということでしょう。
 食事はビュッフェだったので、焦って食べる必要はない。ドレス着て料理を取りに行くのはちょっと面倒だけど、自分のペースで好きなものだけ食べれるのがいい。
 しばらくの間、同じテーブルのAの元同僚らと歓談。日本人、アメリカ人、中国人、デンマーク人などなど、人種が混在したインターナショナルな雰囲気が新鮮で楽しい。
 まもなく新郎新婦が私たちの席に回ってきたので、みんなで写真を撮りあう。レセプションの間中、「極楽とんぼ」の山本に似たウクレレ弾きのお兄さんが、すてきな音楽を爪弾いてくれている(写真)。さりげないBGMがとても心地良い。
 司会者から「フォークでグラスを鳴らすと新郎新婦はキスをする決まりになってます。みなさんドンドン鳴らして下さ〜い」と言われ、さっそくみんなで鳴らしてあげる。これもご祝儀の一つですしねえ。
 ハワイも暑いが、二人はもっとお熱いようで、年がら年中、ブッチュブッチュしてました。

1:00PM 食事&歓談が終わると、余興でダンサーのフラダンスがある。ハワイならではの出し物だ。
 続いて友人代表のスピーチを、司会者が全部日本語に訳してくれる。完璧な同時通訳に感激する。スピーチは日本と同じように、新郎新婦を大絶賛する内容で、ほめ言葉が続く。ま、当然といえば当然ですが。
 彼の友人が、詩を読んで二人を祝福。パーフェクトな司会者も、さすがに詩を同時通訳するのは難しそうで、少し動揺している。
 友達のスピーチの後は、新郎新婦の兄弟が挨拶。日本では、一般的に兄弟姉妹は裏方で、スピーチはあまり聞いたことがないのだが、こちらの結婚式ではファミリーが前面に出てくるようだ。
 アメリカは離婚家庭が多いため、もっと友人中心の式を予想していたのだが、この展開は意外である。家族が散り散りになって関係が希薄だから、結婚式ではファミリーの仲の良さを強調するのかもしれない。
 もっとも日本では、形だけの家族や仮面夫婦がゴロゴロいるし、どちらが良いとも言えませんけどね。
 そしてそして、スピーチのトリは新郎新婦の両親です。新郎のお母様がここでも詩を読む。どうやら、欧米では結婚式には詩を読むのが定番のようです(日本の定番は謡曲「高砂」ですかね? 最近はめっきり聞かなくなりましたが)。司会者は、さすがに今度は直訳を諦め、意訳してました。
 新婦のお父様のスピーチは、短かったですがとても心がこもっていて、胸にこみあげてくるものがありました。

dance 2:00PM 「宴もたけなわではございますが〜」ということで、メイン・イベントのダンス・タイム! まず、新郎新婦が二人だけで「ファースト・ダンス」を踊り、続いて相手をチェンジし、新婦が自分の父親と、新郎は自分の母親とダンス(写真)。このシーンは日本では、なかなかお目にかかれません。通常は、両親が出てきて、それぞれパートナーをチェンジしながら踊るらしいのだが、新婦のお母様はさすがに恥ずかしかったようで、今回は花嫁のお父様だけ登場。客もダンスに参加する場合もあるようだが今回はナシ。ダンスまったく踊れないのでホッとする。
 このダンス・タイムは、日本なら、涙涙の花束贈呈に相当するのでしょう。
 踊ったのでお開きかと思ったら、最後に待っていたのがケーキ入刀。日本と少々順番が違う。手作り風のケーキで、入刀の後、そのケーキが配られました。
 最後に新郎新婦が一言、招待客に感謝のメッセージを述べ、新婦がブーケトスして、にぎにぎしく宴が終了。
 パーティーは終わっても、みんなしゃべったり撮影したり、と、なかなか帰ろうとしない。私はパーティー慣れしてないので、帰るタイミングがよくわからない。足の痛さもピークになってきたので、逃げるようにしてコソコソ退場。
 初めての海外ウエディングは、勝手がわからずちょっとだけ疲れたけど、セレブな気分も味わえたし、思う存分満喫しました。

5:30PM ホテルで休憩し、服を着替えて、ロイヤルハワイアン・ホテルのビーチサイドにあるマイタイ・バーへ。ほかの客&新郎新婦はすでに来ていて談笑している。隣の芝生ではウエディング・セレモニーの真っ最中。「ここはハレクラニより高くて、場所代だけで2000$以上するんだよ」とA。でも、知らない人からジロジロ見られるし、隣がバーなのでガヤガヤとうるさくて落ち着かないだろうなあ。ハレクラニのほうが上品な感じがする。
 空いた席に座り、バイリンガルの若い女の子とおしゃべりする。ステキな彼と婚約中という彼女の左手薬指には、ティファニーのダイヤ・リングが光ってました。まぶしいわー。
 1時間ほど、彼女と日本語で旅の話などして楽しむ。
 途中から婚約中の彼もやってきて、ミネソタに住んでいるという新郎のお友達と英語で会話し始める。
 こうなるとさすがに私は会話に入れないので、聞き役に徹する。「どこに住んでるの?」「彼とはいつからの友だち?」「仕事は?」「奥さんは?」 などなど、一般的な初対面同士の会話なので、だいたい理解できてホッとする。日本人もアメリカ人も、話すことはたいして変わらないし、行動パターンもほぼ同じ(あたりまえか^^;)。
 言葉が通じないと孤立しがちだけど、笑って、握手して、ハグし合えば、コミュニケーションがとれた気になるから不思議です。
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5月28日

waikiki

9:00AM 起床。久しぶりにぐっすり眠ったので寝覚めがいい。テラスからは、ダイヤモンドヘッドがきれいに見える。
10:00AM 新妻Aが、ランチに誘ってくれたので、パシフィック・ビーチ・ホテルの1階にあるシーフードレストラン「ネプチューン」へ。中央に大きな水槽があり、ダイバーの餌付けショーを見ながら、ビュッフェ・ランチを楽しむ。目の前で、平べったくて大きな魚がサニーレタースをむさぼり食う姿に驚く。魚が陸の植物をおいしそうに食べるなんて不思議(そういう人間も陸の動物のくせにワカメとか食べてますけど)。
 でっかいマンタが悠然と泳ぐ姿に圧倒されていると、ダイバーが「結婚おめでとう」のパネルを持って現れる。歓喜する新郎新婦。ところが、新婦のローマ字のつづりが間違っていた。SAが正しいのにSOになっちゃってるのだ。アメリカらしいというか…。新婦は少々ヘソを曲げていたが、ご愛嬌ということで^^;。
 支払いしようとしたら、新郎のお友達がゴチしてくれました。20人ぐらい来てたのに! 身体も心も太っ腹のお友達に大感謝です。

1:00PM ハワイ最後の午後。リゾートに来たのに、今回はハード・スケジュールで、まだ一度も泳いでない。せっかく水着も持ってきたし、と、シェラトン・ワイキキ・ホテルのプールサイドでビキニを着て日光浴。この時間こそがリゾートの醍醐味である。本読んだり、ウトウトしたり、プールで泳いだりしながらのんびり過ごす。
 シェラトン・ワイキキの宿泊客は日本人だらけなのだが、プールサイドでのんびりしているのは白人&ラテン系が多い。日本人客はみんなショッピングに行ってしまったのだろうか。海にも入りたかったのだが、ワイキキの海は思ったほど綺麗ではないし、シェラトンHの前はビーチになっていなかったので諦める
3:30PM 西日がきつくなってきたので、部屋に戻り、ダイヤモンド・ヘッドを見ながらビールを飲む。まったりとしていい気分。これでウクレレのBGMがあれば最高なんだけど。

night

5:00PM ワイキキにあるロミロミマッサージへ。料金は日本並み(1時間70$ぐらい)。日本人の女の子がロミロミしてくれる。私のアトピー肌を見て「私もアトピーだったんですけど、ハワイに来てからすっかりよくなったんですよ」と話してくれる。私も1年ぐらい、ハワイに住んじゃおうかな。
7:00PM  DFSで土産&化粧品等を買う。さすがにここは日本人だらけ。店員もほぼ100%日本人。
 アラモアナSCまで行く元気もないので、ワイキキの夜の街をブラブラ。ホテルのコンシェルジュに、ウクレレの生ライブを聴ける店がないか聞いてみる。ジェイク島袋が以前アロハタワーで定期的に演奏していたが、今はやっていないという。
 ウクレレは日本でプチ・ブームなんだから、ライブやればお客入るだろうにー。がっかりである。とくに買いたいものもないので、ワイキキの夜景をテラスから眺めたあと、また1杯飲んで就寝(写真)。

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5月29日,30日

9:00AM 起床。昼のフライトなのでのんびり荷造り。
11:00AM チェック・アウト。帰りのシャトルバスを予約後、ワイキキをブラブラ。
 Aから「願い叶う」と教えてもらったヒーリング・ストーンのお店「TRADTNG POST」に行ってみるが、店長は残念ながら日本滞在中で留守だった。
 することもないので小物を見て回るが、とくに買いたい物も見つからず。バリ、タイ、ベトナムなど、アジアばかり旅してきたせいか、小物がみんな高く感じて、手が出ない。携帯ストラップが4$なんて日本並み。アジアなら50円で買えるのに。物価が違うのに、比べても仕方ないですが。
 靴屋でバーゲンをやっていたので40$でウエッジソウルのサンダルを購入(帰国後、日本のデパートで同じ靴が1万5千円で売られているのを発見。お得な買い物でした^^)。
 ロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターが工事中だったので、見る場所もあまりない。炎天下で歩き疲れ、さっそくハワイ島が恋しくなる。いつになるかわからないけど、次回来るときは、離島でのんびりしよう、と心に決める。
12:00AM シャトルバスで空港へ移動。同じバスに乗り合わせた家族連れのアメリカ人は、これからラナイ島だという。なんと優雅な!
 空港に早く着いたので、中華ランチを食べる。ビールも飲んで真っ昼間からほろ酔い気分。
 空港での待ち時間は、毎度のことだが退屈である。
 いつも感じることだが、旅行は朝早く到着し、出発も早い便がベスト。最終日は落ち着かないので、買い物ぐらいしかできないし、今日帰国ということで気分も沈みがち。それよりは、夜中まで遊んで朝早く起きて出発するほうが、楽しい気分が持続できる気がする。
2:55PM ノースウエスト航空21便は、定刻どおりに出発。機内は赤ちゃん連れでにぎやか。皆さん乳飲み子抱えて海外旅行なんてリッチだなあ。赤ちゃんの鳴き声をBGMに、映画「ナルニア国物語」と「12人のパパ2」をゆっくりと鑑賞。映画を見たいときには、通路側の席に限ります。
5:45PM 定刻通りに成田着。最近、海外フライトでトラブル続きだったので、少々心配だったが、今回は天候にも恵まれ、行きも帰りも定刻どおり(詳細は、香港旅日記釜山旅日記へ)。
 バスの時間に間に合うか微妙だったので、早足でゲートに向かう。この距離が思った以上に長くて足がつりそうになる。ダラダラ歩いたら30分はかかりそうな距離である。
 ギリギリ間に合い、帰路に着く。次はどこに行こうかなあ。ハワイなら、カウアイ島とラナイ島がいいな、などと、思いを巡らしながらウトウト。
 今回は、スケジュールが厳しくて慌しく過ぎてしまいましたが、めったにできない貴重な体験づくしの旅でした。
 友人Aにも感謝デス。♪しっあわせは〜歩いてこない。だーから歩いて行くんだよ〜♪を、実践したAちゃん。いつまでもお幸せに!

後日談:日本に戻ってから、ヒーリング・ストーンのお店に電話したところ、「カウンセリングは予約がいっぱいで、次の来日は11月になります」と、冷たく言われてしまった。ハワイではすぐに見てもらえたらしいのだが、日本ではマスコミにも取り上げられ大人気らしい。いくつになっても「願いは叶う」と信じたい。それが乙女心というモノです。

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