CINE LATINO CLUB

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SHOW e TEATRO〜ブラジル音三昧〜


SHOW

アーチスト名
場所
料金/日程
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Wanderlea
Teatro FECAP
40R$/2009.6.28
日曜の夜、Teatro FECAPで行われたWanderleaのDVD&TVの公開録画は、昔からのファンらしき年配客で満員です。シルバーの羽の衣装をまとった女王様歌手Wanderleaが登場すると会場は拍手喝采!一見、クラブ歌手のようですが、お色気たっぷりのムード歌謡だけでなく、テンポの速いサンバからショーロまでこなす多才ぶりを見せてくれました。DVD録画はベテラン歌手でも緊張するようで、歌詞を忘れたり、衣装のレースがとれるなどのハプニングもあり。そのたびに録り直しになりましたが、観客は冗談を言い合いながらお付き合いしていました。
正直、好きなタイプの歌手ではないのですが、ケバケバしたパフォーマンスはブラジルの大衆に受けるのでしょう。ヒット曲も数多くあり、馴染みの曲が始まると、みんな大喜びで大合唱していました。

2年間にわたってお届けしてきたサンパウロでのライブ・レビューも今回が最終回。
現地でしか見ることのできないアーチストにもたくさん出会え、音楽を心から愛する観客たちの温かさにも触れることができました。
またサンパウロに戻ってくることをお約束して、しばしの間、お別れです。
Ate mais!

BANDA MANTIQUEIRA e FABIANA COZZA
Teatro FECAP
30R$/2009.6.14
グラミー賞のベスト・ラテン・ジャズ・パフォーマンスにノミネートされこともある実力派ビッグバンドBanda Mantiqueiraのライブが、リベルダージにあるFECAPで行われました。
バンドマスターはアルトサックス/クラリネット奏者のNailor Azevedo。 サンパウロで結成されたということですが、Azevedoの発音はあきらかにペルナンブコなまり(tiをチではなくティと発音)。なまりがわかるようになったなんて、私のポ語も聴解力UPした?!
なーんて、どうでもいいことで喜んだりして…。

もちろん、演奏はグラミー賞のお墨付きだけあって、一人ひとりの腕が超一流。 日本ではいろいろなJAZZを聞いてきましたが、ラテン・ジャズ、やっぱり最高!
ブラジル滞在中はサンバとMPB三昧でしたが、日本に戻ったらジャズに戻ろうかなー。 五感にガンガン響いてきて、いまひとつノリの悪い観客そっちのけで、一人演奏に浸る私。
かなりの大御所バンドではあるのですが、メンバーには20代もいて、ベテラン・ミュージシャンとは孫ぐらいの年の差がありそう。
なかでも気に入ったのは24歳のテナー・サックス奏者Josue dos Santos。 ルックスもMuito BOM!で、今後のラテン・ジャズ界を支える一人になりそうな逸材です。

そして後半は、MY 歌姫ファビアナ登場!
サンパウロでもおそらく見納めです…。この2年で何度彼女のライブに足を運んだことか…。
ちょっぴり感傷的になりました。 ファビアナとMANTIQUEIRAのコラボ曲は以下。
Com que Roupa? (Noel Rosa)
Incompatibilidade de Genios (Joao Bosco/Aldir Blanc)
Iracema (Adoniran Barbosa)
Ultimo Desejo (Noel Rosa)
O Samba e Meu Dom (Wilson das Neves/Paulo Cesar Pinheiro)
Mas Que Nada (Jorge Ben)
E Luxo So(ambas de Ary Barroso)
Na Baixa do Sapateiro (ambas de Ary Barroso)

CAETANO VELOSO
Credicard Hall
90〜170R$/2009.6.12
f MPB界のビッグネームCaetano Velosoのライブは、サンパウロ一の収容数を誇るCredicard Hallで行われました。一見、貧弱な体の洒落っ気のないオジサンではありますが、よく通る美しい声と、あふれんばかりの才能で、半世紀近くMPB界を牽引し続けているカエターノ。
今回は、若いバンド・メンバーを従え、しっとりと生ギターで美声を聞かせるというよりは、原点に戻ったロック調のステージを披露してくれました。
長髪ヒッピー時代のカエターノの曲を、ほとんど知らない私にとって、歌って踊るカエターノの姿は新鮮で、日本でいえば何でもこなせる井上陽水のような存在なのねー、と、一人で納得。 曲によってテイストが違うので、ステージ・パフォーマンスは地味なのに、ちっとも飽きさせないのがすごいところです。
カエターノの後ろで時折流れる映像も彼の歌の世界をバック・アップ。 キューバのグアンタナモを歌った曲では、昨年旅した懐かしのキューバの映像も流れ、思わず見入ってしまいました。
あーっという間の2時間。広い会場を満員にし、観客一人ひとりを満足させるカエターノはやっぱり天才!恐れ入りました!

SKANK
Citibank Hall
60R$(約3000円)/2009.5.30
f シティバンク・ホールで行われたブラジル・ポップス界のTOPバンド「SKANK」のライブは、オール・スタンディングで超満員!客層は圧倒的に白人のカジュアル系中心。いつも行ってるサンバやボサノバのライブにば、年配層やこだわり派の若者が多いのだが、まったく違っていてオモシロイ。日本でいえばミスチル、でしょうか。
客の中にどこかで見たことがあるイケメンがいて、ドラマの俳優?と思ってたら、人気レポート番組「CQC」でアルモドバル監督に唇を奪われたRafaelクンでした。いつもの黒スーツ姿ではなく、カジュアルなジーンズだったのでわからなかった。知っていたら、写真をねだったのになあ。残念。

JOAO BOSCO
Cafe Paon
90-130R$/2009.5.23
数々の名曲を生み出したブラジル音楽界の重鎮ジョアン・ボスコのライブが、ショッピング・イビラプエラ近くにあるカフェで開かれました。
ジョアン・ボスコ、といえば、昨年、テアトロFECAPでのSHOWで、3列目の席をゲットしながら急性胃炎で1曲も聞けず会場を後にした苦ーい思い出があったので、またまた、急な胃炎や発熱に見舞われるのでは、など、ちょっと心配になりましたが、今回はしっかり最初から最後まで楽しむことができました。 f
MCでは、曲ができた逸話を披露。「名曲に歴史あり」です。(残念ながら理解できなかったので、あとで、友人に教えてもらったのですが^^;)
観客の年齢層は高かったのですが、昔からの大ファンらしき人も多く、大いに盛り上がりました。
「O bebado e o equilibrista」では、J・ボスコのギターに合わせ、会場中が大合唱。あらためて、この歌っていい曲だわ〜、としみじみ。時が経っても色あせない曲が、本当の名曲、といえるのかもしれません。

CEUMAR
Teatro FECAP
20R$/2009.5.17
リベルダージにあるテアトロFECAPで行われたセウマールのライブ最終日。会場は、彼女の噂をききつけた通好みの客で満席です。
赤いドレスを着たセウマールが登場し、ギター1本で歌いだすと、会場は一気にセウマール・ワールドに。抜群の歌唱力とオーラで人々をひきつけるセウマール。ブラジル版中島みゆきです。
こんな実力派がまだまだブラジルには大勢いるのでしょう。とてもフェリシダージな気分になりました。

TRES MENINAS do Brasil
Theatro Sao Pedro
30R$(約1500円)/2009.5.9
地下鉄・赤線 Mal. Deodoro 駅近くに建つ歴史を感じさせるホール「テアトロ・サンペドロ」で開かれたのは、ブラジルを代表する女性歌手3人 (Jussara Silveira、Teresa Cristina、Rita Ribeiro)のジョイント・コンサート。 日本流に言えば、昔流行った“サンバ3人娘”です。
テレーザはCDも聞いていて、昨年、2度ほどライブにいったのでですが、ほかの二人は初めて。 どちらもベテランの貫録で、やさしいサンバをたっぷりと聞かせてくれました。
テレーザは、去年みたときは、まるで少女のようだわ〜、と感じたのですが、ご懐妊中、ということで、体型も雰囲気もすっかり母親。 それでも、ちょっとはにかんだ風のかわいい歌い方は変わらず、CDの中から何曲か披露してくれました。
会場がクラシカルなせいか、客の年齢層はかなり上。 3人娘はご年配の方々に人気のようで、エンディングでは、満員の観客が総立ちで、拍手を送っていました。

VIRADA CULTURAL ★OTIMO!
2009.5.2-3
毎年5月初めの週末にサンパウロで開催されるヴィラダ・クルトゥラル。
土曜の夕方6時から日曜の夜まで徹夜で24時間、音楽、ダンス、映画、美術を、無料もしくは格安で楽しめるという画期的なイベント。
会場は、セスキやテアトロ・ムニシパル等、公共の文化施設だけではありません。
サンパウロの中心にあたるセントロの路上や公園などの野外でも、24時間ぶっ通しで、SHOWが行われます。
音楽の種類も、ロック、サンバのほかに、ラップやレゲエ、フュージョンなど様々。
セントロの街を歩きながら、気の向くまま、いろいろなタイプの音楽を聞いて回ることができるのです。

私は、初日の夜は、サンバSHOWが行われているヘプブリカ近くの公園で、ゆるーくダンスし、夜の10時に映画館に移動して、スウェーデン映画を観賞。
お天気にも恵まれ、それほど寒くなかったので、徹夜で野外ライブに挑戦したかったのですが、さすがに誰も賛同してくれず、帰宅。

翌日は朝9時からのテアトロ・ムニシパルのライブに行こうと思ったら「時間前にショウが始まり、もう入れてもらえないよ」との情報が入り、泣く泣く断念。
昼前に家を出、会場となっているヘプブリカ公園行きのバスに乗ったところ、バスの運転手も、どこをどう迂回していいのかわからないようで、怪しげな路地で下されてしまい…。
適当に歩いていたら、またまた昨日見たサンバの会場へ到着。
f そこで友人と合流し、11時頃ヴィラダ・クルトゥラルのメイン会場であるサン・ジョアン通りへ移動。
ロックアーチスト、Zeca Baleiroのライブは12時からだというのに、すでに道には人があふれんばかりに集まっています。
今までユルユルで楽しんでいたのですが、さすがにここはメイン会場だけあります。
客層も若者が大多数で、みんな昼間からビール飲みながら、大騒ぎ(木の上は特等席!)。
そして道はゴミの山!(路上投げ捨てのブラジルの習慣。これだけは好きになれない)。
熱気がムンムンしていて、自然と気持ちもロック・フェス・モードに。

f もうこれ以上前に進めない、というぐらいがんばってはみたのですが、SHOWが始まっても、Zeca Baleiroの姿が見えず…。
なんとかつま先立ちして、5秒姿を拝む、という感じ。
見るより聴くだ!、と気持ちを切り替え、ゼカのビートのきいたサウンドを体で感じていると、とっても気持ち良くなりました。

f ショウの途中では、クレーンからつるされた曲芸師たちが観客の頭上で技を披露。
落ちてきたらどうなるんだろ。と、日本人はつい心配してしまうのですが、そんなことは、落ちてきてから考えればいい、というのがブラジル流。音楽とサーカスを一度に楽しめ、MUTIO BOM!なひと時でした。
残念ながら、来年は参加できませんが、何年後かにまた訪れてみたいビッグな秋の祭典を帰国直前に楽しむことができ、大満足!

TRILHANDO BRUNO BARRETO
Gal Costa

SESC Pompeia
40R$(約2000円)/2009.4.26
ブラジル映画界の大御所ブルーノ・バレット監督(おもな作品はこちら)が、作品の挿入歌を、映像を交えながら紹介するイベントが、日曜の夜、セスキ・ポンペイアで開催されました。
映画と音楽を一度に楽しめる、願ってもない企画です。
前半は、B・バレット監督と司会のCunha JR(TV クルトゥーラのカルチャー情報番組「ペトロポリス」でおなじみの眼鏡のおじさま)が、 映画とサントラについて話し、間に、男性歌手Marvioが、バレット監督の出世作「未亡人ドナ・フロールの理想的再婚生活」(1976)、Mマストロヤンニ主演の「ガブリエラ」(1982)、そしてデビュー作「Tati」(1972)などの挿入歌を熱唱。
舞台中央のスクリーンには、歌に合わせて映像のダイジェスト版が流されたので、歌手のパフォーマンスそっちのけで、映像に見いってしまいました。
f そして後半は、ブラジル音楽の黄金期を支えた大物歌手ガル・コスタが登場。
ブラジルに来てから、ライブの噂を聞いたことがなかったので、元気なのかどうかもわからなかったのですが、1曲目から客席はガルの美声の虜…。
彼女のよくとおるハスキー・ボイスを生で聞けただけで、もう大満足!
まだまだ現役バリバリです!
舞台上のバレット監督と司会のCunha JR もガルの歌にご満悦の様子。
あーっという間の1時間半。ガル・コスタの生歌をたった20レアル(学生料金で半額)で聞けたなんて、ほんと、ラッキーでした!
観客の多くは、年配の女性。ガル・コスタのファン層はかなり高齢のようですが、若い人にもぜひ聞いてほしい! 本物の歌を聞かせてもらいました。

TOQUINHO, MPB4
HSBC Brasil
90R$(約4500円)/2009.4.24
1年半ぶりのHSBC Brasil(以前はTom Brasilという名前でした)。
何も知らずにバスで行き、バス停から会場まで、まっ暗な夜道を泣き出しそうになりながら、走った恐怖も今や昔。
詳細はこちらこの1年半で「危ない場所はケチらずタクシー」と、割り切れるようになりました。

TOQUINHOの歌&演奏は、2月のセスキ、そしてDVDでも予習していたので、馴染みの曲が多かったのですが、大御所男性コーラス「MPB4」は、初めて聞いたので、新鮮でした。
ボサノバと男性コーラス。悪くない取り合わせです。
毎度感じることですが、TOQUINHOは、歌よりギターがもっと聞きたい!

ARLINDO CRUZ
Citibank Hall
80R$(約4000円)/2009.4.18
サンバの王道アーチスト、アーリンド・クルスは、インド風衣装を着て登場。
「グローボ・ドラマ「インドへの道」みたいだろ」、なんて照れくさそうに話しながら、陽気なサンバを次々と披露してくれました。
f 客層は、往年のサンバ・ファンから若者まで様々。みんな自分が好きな曲が始まると、歓声をあげて、大声で歌いだします。
斜め前に座っていた強面のお兄さんは、はじめはしかめ面をして聞いていたのですが、好きな曲では大きな体を揺らしながらのっていました。
アンコールでは家族や関係者が舞台に上がって、ダンスダンス。
よく見ると、さっきまで斜め前にいたあの強面のお兄さんも壇上にいたのは驚き。 ちょっと雰囲気違っていたので気にはなっていたのですが、まさか関係者だったとは!
ショウが終わった後も「O show tem que continuar」のメロディが頭から離れず、朝まで踊り続けたい気分になりました。

FABIANA COZZA ★OTIMO!
Choperia SESC Pompeia
16R$(約800円)/2009.4.4
ブラジルで初めて出会って魅せられ、何度も足を運んだサンバの巫女様ファビアナ。
今回は、ショペリアでのライブです。
ビールを飲みながら、のんびりライブを楽しむのかと思ったらスットコドッコイ。
f 観客はみんな中央に集まり、まるでディスコのように、踊るわ踊るわ。
これぞ、サンバの本場ブラジル!
小刻みに体を揺らし、サンバのステップを踏む黒人のおばさま、二人で軽やかにクルクル回ってダンスを楽しむ白人の若いカップル、リズムを体で感じながら一人で歌い踊っている黒人のお兄ちゃんなどなど、ノリは人それぞれなのですが、みんながファビアナと一緒に気持ちよさそうに歌い楽しんでいます。
アンコールでは、ファビアナも、観客スペースに降りてきて、一緒になってダンス、ダンス!
あーっという間の90分。いい汗かいたあとのビールは最高でした!

YAMANDU COSTA
Burbon street club
40R$(約2000円)/2009.3.30
ただ今、ブラジルで最も注目される天才ギタリスト、ヤマンドゥが、憧れのBurbon street clubでライブをする、との情報を入手し、慌てて電話をしたのは2週間前。
直前で、2度もチケット取りに失敗しているだけに、早めの行動が肝心です。
クレジットカードがあれば電話での予約も可能だったのですが、万全を期して、店まで足を運んで直接購入。
すでに、前列中央は売り切れていましたが、なんとか1階の端の席を確保しました。
月曜の夜10時、まだまだ客もまばらな中、アルゼンチンのJAZZピアニストの演奏がスタート。前衛的なJAZZだったので、途中、少々退屈もしましたが、テクはあり。
1時間後、待ちに待ったヤマンドゥ登場!
いつの間にか、観客も満員になっています。
ヤマンドゥが、次々と繰り出す完璧な音色に、眠気も吹っ飛び、終始圧倒されっぱなし。
ギターデュオやトリオの演奏もあり、構成もバラエティに富んでいて、まったく飽きさせません。やっぱり天才ヤマンドゥ。世界が注目のヤマンドゥ。
今後の活躍に期待大!

TOQUINHO E CONVIDADOS
SESC Pompeia
24R$/2009.2.15
お気に入りのセスキ・ポンペイアでトッキーニョのライブがあると知ったのは2月初め。 慌ててチケットを買いに行くと、すでに残席は5席ほど。セーフ!
3度目の正直でやっとゲットである。
トッキーニョは、ブラジルでは知らない人はいないソングライター&ギタリストである。 70年代には、ウィニシウス・ヂ・モラエスとのコンビで数多くの名曲を作曲。今は子供向けの大衆ソングなども作っている。
そのせいか、観客層も幅広く、年配の方から子供まで集まってきている。
前座には、女性ギタリストBadi Assadが登場。始めてみるミュージシャンだったが、歌&ギターともに超一級で圧倒される。
前座ではなく、彼女のSHOWをずっとみたい気分にさせられる。
(あとで、調べたら、彼女もかなりのベテランで、日本でもCDが数多くリリースされていました)
あっというまにBadiのライブが終わり、待ちに待ったトッキーニョが登場!
MPB界の重鎮ではあるのだが、偉そうな雰囲気はまったくなく、終始ニコニコ。 雰囲気は、街角の古びたバーに座り、お喋りに夢中なフツーのオジサン、である。 でも、ギターの腕はフツーじゃありません!
ライブは、客層に合わせていたのか、みんなが口づさめる大衆曲が続いたが、ときおり奏でるギターの音色は、鳥肌ものでした。
これが噂にきいていたトッキーニョなのね〜。と、うっとり。
インストゥルメンタル好きな私としては、歌よりも演奏がもっと聞きたかったのだが、お楽しみはまた別の機会にとっておきましょう。

QUINTETO EM BRANCO E PRETO
DONA INAH , THOBIAS DA VAI VAI

Memorial da America Latina
無料/2009.1.25
白人と黒人の混合5人編成のQUINTETO EM BRANCO E PRETOは、数多くのサンビストとジョイントしてきた人気のサンバ・バンド。サンパウロ市455周年の祝日ということで、無料で開催されたライブには多くのサンバ好きが集まっていました。
年齢層はかなり高めでしたが、みんなノリノリ。ホールだったので、立ちあがって踊ることはできなかったのですが、みんな体をゆらして、サンバのリズムにのっていました。若い黒人ボーカル2人のルックスもmuito bom!
若手とベテラン、そして人種がうまく混ざり合ったブラジルならではのバンドです。

LUIZ MELODIA
SESC Vila Mariana
40R$/2009.1.9
ルイスのライブは2度目。遊びに来ていた日本人の友人夫婦と行ってきました。ソフトなサンバをゆったり歌うルイスに満員の観客はうっとり。怒りの音楽がパンクなら、サンバは微笑みの音楽です。体も心もリラックスできて、癒し効果抜群!
MCでは話題のコリンチャンスの話で盛り上がっていましたが、残念ながら詳細は理解できず。

SHOW DO DIA DA CONSCIENCIA NEGRA ★OTIMO!
PRAC,A da SE
無料 /2008.11.20
11月20日はコンシエンシア・ネグロの日(黒人を意識する日)でサンパウロは祝日。
この日は、毎年、各地でアフロ系ブラジル人のイベントが開かれる。
セントロにあるセ広場では、黒人アーチストによる恒例のショウが開かれた。
昼12時から始まっていたが、長丁場で立ちっぱなしはきついので、私は4時過ぎに会場へ。
fすでに、セ広場は人で埋め尽くされている。
9月に行った野外フェスAbaut usとは、同じ国とは思えないほど、客層も雰囲気もまったく違う (どちらもSeu Jorgeが出演しているのにもかかわらず)。
あの時は、郊外のきれいな競馬場で、140レアルという高額な入場料だったため、小奇麗な白人の若者がほとんどだったが、今日は、ホームレスの憩いの場、セ広場での無料ライブである。
客の多くがアフロ系で、極太のチェーン・ネックレスをつけた強面のアンちゃんも大勢集まっている。「シャツの下から拳銃出てきそう」と、ちょっと緊張する。
誰が見ても日本人の私は‘場違い’ではあるのだが、ここは人種のるつぼ大都市サンパウロ。
みんな人の肌の色なんて気にしないし、ジロジロ見たりせず、放っておいてくれるので、居心地は悪くない。
ちょっとオシャレして友達と一緒に遊びに来たギャル集団、コリンチャスの話に夢中なアンちゃんなどなど、みんな好き勝手にこの空間を楽しんでいる。

f5時過ぎ、予定では4時に始まる予定だったファビアナ・コーザが、やっと登場。
後ろにいたアンちゃんたちは「ファビアナ?誰?知らないな」なんてことを話していたようだが、歌が始まったら、たちまち会場はファビアナ・ワールドに。
いつものショウと違い、今日はみんなが歌えるサンバの定番ソングが中心だ。
アフロ系の人たちは、さすがにノリがいいので、ダンスダンス。そして、大合唱。
青空の下でのフェスはやっぱり気持ちいいわー!

fお次はファンク・バンドのBanda Black Rio
ブラジルというよりUSAの音楽ではあるが、ルーツは同じアフロということで、会場は最高に盛り上がる。
空き缶拾いをするおばちゃんも、ダンスダンス。
セ広場で暮らすおっちゃんも、相棒の犬を抱きかかえて、ダンスダンス。
この街のホームレスは、陽気かつ積極的なので、つい笑ってしまう。
たのしー!! これぞフェス!

一方で、テンション上がりすぎて喧嘩を売りはじめる強面のあんちゃんや、泥酔して倒れこむ人もチラホラ出てくる。
ビールだけじゃなく、怪しげな安酒も売ってるし、中にはドラッグやってる人もいるのだろう。
あきらかに普通じゃない、ラりってる子供もいる。

夜8時過ぎ、Banda Black Rioのエンディングは大興奮の中で終了。
このノリで、とりのセウ・ジョルジ&パウラ・リマまで見て行こー!と、私もちょっと興奮。
ところが、その直後、泥酔したオヤジが、すぐ前で倒れこみ、そこへほかの酔っ払いも倒れ、3,4人が将棋倒し状態に。
怖っ、と思った瞬間、倒れたオヤジが、地面に転がっていたビール瓶を割る音が。
さらに、女の子の悲鳴が聞こえたので、慌ててその場を立ち去る。

すぐに回りの観客が泥酔オヤジを止めに入り、大事には至らなかったが、一歩間違えば、流血沙汰である。
広場の周りは警察が取り囲んでいるし、TVカメラもいるので、無茶はしないだろうと思ったが、やはり危険度はかなり高い。
みんな酒を浴びるように飲んでるし、酔っ払ったら怖いものなくなるし…。
日本でも、野球の応援などで酔っ払いの喧嘩は見かけたが、迫力がまったく違う。
国民性の違いをまたまた痛感する。

と、いうことで、途端にビビりになった私のフェスはここでおしまい。
楽しかったけど、怖かったー。
セウとパウラは去年も見たし、またの機会にお会いしましょう!


FABIANA COZZA
TEATRO SESI
10R$(約450円)/2008.11.14
11月14日金曜の夜、パウリスタ通りにあるテアトロSESIで行われたFabiana Cozzaのライブへ行ってきました。
いつものように裸足でステップを踏みながら、魂のこもった歌を披露してくれたファビアナ。
ライブの後半には、TVクルトゥーラで毎週土曜夕方オンエアー中の音楽番組「MANOS e MINAS」の司会者Happin Hoodが登場し、ラップミュージックとコラボ。
クラシックから、ジャズ、ロック、そしてラップまで、あらゆるジャンルのミュージシャンとジョイントできてしまうのが歌姫ファビアナのすごいところです。
12月には、日本に行き、有名なJAZZマン渡辺貞夫とジョイントすることも話してくれました。
「はじめての日本なので緊張するわー」、 「すごく遠いのよー。飛行機に長く乗らなきゃならないのよー。muito remoto…」
といったようなことを話していて、会場からは、励ましの声がたくさんかけられていました (あくまで推測)。
大型新人ではありますが、はじめての日本で、渡辺貞夫のような大御所JAZZマンと共演するのは、やはり不安がいっぱいなのかもしれません。 歌っているときは貫禄がありますが、話すと、まだまだ初々しい新人歌手のようです。
アンコールでは、サンビスタのおじさん(名前聞き取れず)と、ファビアナのお父さんも登場し、アットホームな雰囲気でエンディングとなりました。

次の日、友人にこの話をしたら
「remotoというのは変。たぶんterremoto と言っていたんだよ」とのことでした。
「地震が怖いよー」と、話していたのですね。
ちなみに、remoto というのは、遠くてへんぴな所をいうそうです。
失礼しました!



JOAO DONATO e RAUL de SOUZA
SESC Vila Mariana
30R$(約1500円)/2008.11.2
今年はボサノバ50周年、ということで、各地でさまざまなボサノバのイベントが開かれています。
ボサノバの作曲家兼ピアニストとしてまだまだ現役バリバリのジョアン・ドナートと、 JAZZトロンボーン奏者のラウル・デ・ソウザのジョイント・ライブは日曜の夕方6時から始まりました。
今日は、ブラジルのお盆にあたる休日。会場は家族連れが多く、ジャズのライブだというのに、赤ちゃんを連れた観客もいます。
演奏は、新譜を出したラウル・デ・ソウザを中心に、ボサノバやジャズの曲が、エンドレスに続いていきます。
サンバもいいですが、やっぱりジャズのノリが好き。久々に聞くトロンボーンの音に酔いしれ…。
が、悪い予感は的中し、飽きてしまった赤ちゃんたちが、あちらこちらでむずがり始め、次々と席を立つ子供連れが邪魔くさい…。
子供に罪はないのだけど〜。
そんな落ち着きのない観客席を知ってかしらずか、マイペースおじさんジョアン・ドナートは、後半、どんどんご機嫌になり、アンコールでは、乗りすぎちゃって、回りがアタフタ。
だれもジョアンを止められない…。と、思ったら、いきなりトロンボーンのラウルにふるので、みんな慌てる慌てる。
失礼を承知で爆笑してしまいました。
かなりの変わり者、とうわさにはきいていましたが、ジョアン・ドナートおじさんは、子供のように無邪気なミュージシャンでした。


Festival About Us(Seu Jorge, Vanessa da Mata, Ben Harper)
Chacara do Jockey
140R$(約8400円)/2008.9.28
9月28日、サンパウロ市の町外れにある競馬場[Chacara do Jockey]で行われた野外ロック・フェス「Festival About Us」に参加してきた。
日本では、夏の野外フェスは常連だったが、ここブラジルでは初参加。
あいにくずっと寒い日が続いており、当日も朝から曇り空。時折雨もぱらついている。
今回のお目当てである Ben Harper の登場は夜、ということで、防寒着と雨合羽、そしてホッカイロもバッグに詰めた。用意周到さすがは日本人!と自我自賛。

ブラジル人の若い友人にくっついて、2時半頃コンソラソンからローカルバスに乗り、3時過ぎに現地到着。
フェスは12時からだったがここはブラジル。最初から来ている人はごくわずかだ。
会場は緑に囲まれ、のどかでいい雰囲気。ちょっとしたピクニック気分を味わえる。
今日のフェスは、環境保護を訴えるイベントでもあるので、緑豊かなジョッキーは最適だ。

fメイン会場では、すでにSeu Jorgeのショーが始まっていた。
私達はスペースに余裕のある後ろのほうで、ダンスしながらSeu JorgeのSHOWを楽しむ。彼の渋い声と独特のリズム感が心地よい。
隣にいた若いグループは輪になって歌いながらダンス、ダンス。
手にはもちろん“ビール”である。
この自由でゆるーい雰囲気は、フェスならでは。
入場料が高い(一般140レアル=8400円)ということもあり、客層は小奇麗な白人の若者が多い。
セウ・ジョルジはたーっぷり歌ってくれ大満足。厚い雲の間からは、青空も見え始めた。最高に、“キモちEー!”(by 忌野清志郎殿。フェス復活祈ってます!!)

f続いての登場は、MPB界の歌姫Vanessa da Mata
ステキなドレスをまとい、軽やかに歌う姿は、今日のフェスの雰囲気にぴったりだ。
彼女の歌は、みんなが知っているようで、一緒に口ずさんでいる。
ブラジル人の観客って、ほんとによく歌詞を覚えてるなあ、と、いつも感心させられる。
歌詞カードみながら、練習するタイプにはどうみても思えないし…。
みんな、歌とリズムを自然と体に取り込める体質なのかもしれません。

f空が夕焼けに染まった頃、ヴァネッサのSHOWが終了。
ちょっと座って休憩していると…。
見る見るうちに、人がアメーバーのように増殖し始めている。
やばっ!こんな後ろにいたら、お目当てのベン様が見えない!
と、危機感を持ったときには、すでに遅し…。
あっという間に人に囲まれ、身動きがとれない。
せっかく持ってきた防寒着も不要なぐらい、ギュウギュウのスシ詰め状態だ。
f背の高い若者たちの合間から、ステージを覗き見、なんとか憧れのBen Harperの生のお姿を拝む。
幸い大きなスクリーンがあったので、顔の表情や、ギターを弾く指裁きもスクリーンでしっかりと確認。
ほれぼれするわ〜。
ベン・ハーパーは、デビュー当時からファンなので、たとえ豆粒にしか見えなくても、生ライブに来れただけで大満足である。
ラフなシャツ姿のベンは、新譜からの曲はもちろん、古いアルバムの曲まで披露。
ジミヘンばりのギターテクも見せてくれ、彼のサウンドにしばし酔いしれ…。
ところが、せっかくベンが歌っているのに、満員電車の中のような会場は、ビールを持った若者が人の迷惑顧みずに出入りするので、集中できない。
後から来たんだから、後ろで我慢しろよ!
ビールばかり飲んでんじゃなーいっ!
まったく、みんな自分勝手なんだから!
などなど、ちょっとイライラさせられる。
でも、まあ、今日はフェスですし、みんなお酒も入ってるし、若いですし、仕方ないか。
「郷に入れば…」です。
SHOWの最後には、ヴァネッサが再び登場し、ブラジルで大ヒットした競作「Boa Sorte」を披露。
観客のみんなもフル・コーラスで歌えるのがウラヤマシイ。
ベン・ハーパーの来ブラジルは3回目らしいが、知名度&人気は、おそらく日本よりもはるかに上だろう。

大盛り上がりのベンのライブはあっという間に終了。
トリは、Dave Matthews だったが、お目当てのベンが見れたので、私の初フェスはここでお終い。
こんなに大勢集まるなら専用バス出せば儲かるのに、などと余計な世話を焼きながら、ローカルバスに揺られて帰途に着く。
ブラジルの野外フェスは、観客の自由度がケタはずれで、スタッフまでもがほろ酔い気分。
用意周到で規則を守る日本人と、楽しめればOKのブラジル人の違いを肌で感じた1日でした。

Wilson das Neves
Teatro FECAP
30R$(約1500円)/2008.9.21
大御所サンビスタ、Wilson das Nevesがテアトロ・フェカップに登場。かなり高齢ではありましたが、音とリズムを楽しみながら歌ってくれました。後半は、F・Cozzaほか、ゲストも参加。終始アットホームな雰囲気で、観客も一緒になって、歌とおしゃべりを楽しんでいました。

宮沢 和史& GANGA ZUMBA
SESC Pompeia
24R$(約1600円)/2008.7.27
f ブラジルにきて早1年。
今までは、日本でなかなお目にかかれないブラジル音楽のライブにせっせと足を運んできましたが、 ブラジルで聞く日本のサウンドはどんな感じなんだろう、という興味もあり、 SESC Pompeiaで行われた日本のトップ・バンド「宮沢 和史& GANGA ZUMBA」のライブに行ってきました。
会場につくなり、ここはほんとにサンパウロ?と、疑いたくなるくらい日本人&日系人だらけ。
スタッフも客もほとんど東洋系で、前も後ろも両隣も日本人。
仕事で付き合いのある人も大勢来ていて、なんだかちょっと肩がこるわー。
でも、ライブが始まったらそんな居心地の悪さはすっかり忘れ、 久しぶりの日本のサウンドに、どっぷりつかって酔いしれました。
毎年行ってる夏フェスにも出場していなかったので、彼らの生演奏は初めてでしたが、 ギター1本で「島唄」を、というアコースティックなノリではなく、 ドラム&パーカッション中心の大所帯バンドを率いたロック・テイストのサウンドはmuito bom!
バックバンドがしっかりしてるライブは、やはり盛り上がります。
ganga バンデイロのマルコス・スザーノはリオ出身、そして、ギターは高野寛(若かりし頃のmyプリンス)!!
もちろん、メインの宮さまはオーラがあり、声も後姿(席が後ろ側だったので)も超セクシー。
私はやっぱり日本人。 そうそう、これが若かりし頃に触れていたサウンドなのだった… 懐かしや…。

さらにゲストには、ブラジル・ポップス界の歌姫フェルナンダ・タカイ、 美人サンビスタ、ホベルタ・サペドロ・ルイス、という大出血サービス!
アンコールでは、みんなでロック・テイストの「島唄」を日本語で熱唱してくれたのでありました。
1年もいると、日本が恋しくなる時期ですが、そんな時に 日本のプロ・ミュージシャンのライブが聴け、とてもラッキーな一夜でした。

最後にもう一言;外国人が日本のロック・バンドにどう反応するか、興味があったのですが、観客の多くが日本人だったため、残念ながら、わからず仕舞い。次回は、ぜひとも日本人の少ない街で、異文化体験したいと思います。

LEILA PINHEIRO
em SESC Pompeia
24R$ / 2008.6.13
ジョアン・ドナートやトム・ジョビンと共演もしてきたベテラン・シンガー、レイラ・ピニェイロのライブは、お気に入りのSESC Pompeiaで行われました。
前座の歌が今一つだったので、少々不安も感じたのですが、レイラの歌は前座とは月とすっぽん。バック・バンドなしの弾き語りだったのですが、豊かな表現力で、あっという間に観客をとりこにしていました。
ベテランらしい、余裕のステージ。さらりと歌う「カリニョーゾ」も味があり、期待どおりの大人のBOSSA&JAZZを聞かせてくれました。

f FABIANA COZZA e JAZZ SINFONICA
em Memorial da America Latina
30R$/2008.6.5
今、もっともお気に入りの歌姫ファビアナ。今回は、フル・オーケストラがバックです。
サンバとフルオケって、はじめはピンとこなかったのですが、ファビアナの迫力の歌声は、フルオケに負けず、うまい具合に調和していました。
客層はいつものライブよりかなり高く、両隣は初老の殿方。妻に連れられてきたのでしょう。 ブラジルはカップルでの行動が基本なので、イベントには必ず、伴侶がついてきます。 でも、音楽よりもサッカーが好きな男性も多いだろうなあ。ブラジル男性の多くは女性にやさしいですが、気苦労も多いんだろうな。ご苦労さまです。

Mauricio Ribeiro
em SESC Paulista
無料 /
2008.6.3
ミナス出身のギタリスト。サックスとフルートの入ったバンドで、ジャズというよりは、フュージョンっぽい演奏でした。サックスのお兄さんのソロが、J・レッドマンっぽくてかっこよかったです。演奏的には、あと一歩という感じでしたが、慣れていない感じが新鮮でした。

Reisado Encanto das Caraibas
em Itau Cultural
無料 /
2008.5.23
東北部ペルナンブコの民族楽団。学芸会のようなヒラヒラ衣装を付けたおじちゃん&おばちゃんの歌に合わせ、子供たちが、フォークダンスを踊るshow。
プロの演奏&演技ではないのだが、ド派手な衣装とかわいいステップに思わず笑みがこぼれる。子供の真ん中で踊るおじちゃんは、スパンコールで作られた教会のハリボテを頭にのっけて、酔っ払いのようなステップを踏んでます。ビートたけしもびっくりのかぶり物。同じようなパターンで、ちょっと飽きてしまったが、みんなかわいかったのでヨシとしましょう。無料だったし。
しかし、クラシカルなピアノ・ドュオとのブッキングはどう見てもミス・マッチ。

Duo GisBranco
em Itau Cultural
無料 / 2008.5.23
リオ出身の美人ピアノ・ドュオ。矢野顕子をもう少しクラシカルにした感じの演奏で、技あり、ではあったが、民族音楽の演奏会だと思っていたので、耳がクラシック・モードにチェンジ出来ず。隣のオタクっぽいお兄さんは大ファンのようで、激しく拍手してました。

JOYCE
em FECAP
40R$ / 2008.4.2
ボサノバの歌姫として70年代から活躍しているジョイスのデビュー40周年記念ライブに行ってきました。
日本でイメージしていたボサノバ・ボーカルの定番は、ジョイスの歌だったのか、と生ライブを聴いて再確認。ボサノバは今は主流ではないですが、やっぱり本場のサウンドは奥が深い!
ソフトにかわいくウィスパー・ボイスで歌うボサノバもあれば、ロックやジャズに近いリズミカルなボサノバまで、さまざまなタイプあり。
さすが大御所、引き出しが多い!
ギターの腕も、もちろん超一流ですし、楽曲もほぼ自作もの。日本でいえばユーミンクラスのシンガーソングライターなのでしょうか。
10日間、毎日違うゲストを迎えて行われたFECAPでの特別公演で、私が行ったのは最終日。ゲストは低音ボイスがセクシーなゼリア・ドゥンカンでした。
客層は、ボサノバを青春時代に聞いていたと思われる年配のカップルをはじめ、若い女性やゲイのお兄さんまでさまざま。
ボサノバはまだまだ廃れてはいないし、今聞いても古さはちっとも感じません。しっかりとMPBの中にボサノバのサウンドは生かされているんだな、と実感。本場のボサノバはやっぱり、いいわ〜。

FABIANA COZZA ★OTIMO!
em Teatro Joao Caetano
無料 / 2008.4.6
今、もっとも気に入っているアフロ・サンバの歌姫FABIANA COZZAのライブ情報はいつも突然入ってきます。
今回は、冷やかし半分で体験レッスンに行った有名音楽学校「CLAM」で偶然見つけたポスター。
(ファビアナはCLAMの歌のクラスの先生だったのですが、さすがに今は、忙しくて先生はやっていないとのこと)
即、「会場はどこ?いつ?」と、つたないポ語で質問を繰り返し、なんとか地下鉄サンタクルズ駅近くのTeatro Joao Caetano で4月4〜6,11〜13日の6日間、ライブがあることを確認しました。 さらに、ネットで検索をかけると、日曜のライブは無料とのこと。
なんという太っ腹!
雨の日曜日、開演2時間前の5時に会場に到着。
まだ、5人ぐらいしか並んでいません。ラッキー!
窓口のお兄さんからは「電話くれたでしょ」と、言われ苦笑い。
前日、チケットを配る時間を聞くために電話したのをしっかり覚えられていました。
(電話ではいつも、なかなか話が通じずに苦労します。でも、言葉の不自由な外国人からの電話は覚えてもらえるので、当日、親切にしてもらえることもあり)
開演時間10分前に、テアトロに戻ると、人が道にまであふれています。 マイナーな会場での無料ライブだったので、内輪の客だけかな、と思っていたけど、とんでもありませんでした。 これは、盛り上がりそうだわ。
ステージは、無料ライブとは思えないぐらいお洒落にデコレイトされていて、とてもアフリカンな雰囲気。
7時15分ごろ、ついに歌姫の登場です!
先日の、セスキでのライブよりも一段とゴージャスに着飾ったファビアナは、もう、大物歌手の貫禄さえ感じます。
心の奥にゾクゾク響く彼女の重厚な声が、会場全体を取り込み、テアトロは一瞬でファビアナの世界に。
Rouque Ferreiraや、バーデン・パウエルの名曲を、ファビアナならではの個性的なアレンジで、歌い紡いでいきます。
そして、ダンサーやジャズ・ピアニストのゲスト参加、さらには、彼女の父親とのデュエットや、衣装代えまであるというサービス付!
こんなにクオリティの高いライブは、日本だったら、ブルーノートで1万円の価値あり! それが、無料で見られるなんて、サンパウロ様様です。
2時間のショーは、あっという間に終わり、私は、フェリシダージな気分のまま、帰途につきました。
また聞きたい!
今年は、ファビアナの追っかけで、忙しくなりそうです。

TANIA MARIA
em FECAP
20R$ / 2008.4.4
ジャズ・ピアニストTANIA MARIAのブラジル凱旋ライブ。巨匠ジョアン・ドナートとは対照的に、派手なパフォーマンス、貫禄のある体&声で、粋なラテン・ジャズを聴かせてくれました。編成はエレキベース、ドラムのほかに、サックスとトロンボーン二人。 サンバではないけれど、久し振りにピアノ中心のジャズを聴いた感じ。客は、さすがに年配中心。チラチラ、ジャズ好きの若者が混ざってましたが。ちょっとテイストは違いますが、秋吉敏子と同世代とお見受けしました。

NEY CONCEIC,AO
em SESC av.Paulista
無料 / 2008.4.1
ベレン出身のベーシストNey Conceic,aoのライブ。ジョアン・ドナートとも一緒にやっていた、というから、ソフト・ジャズなのかと思ったら、かなりロックに近いフュージョン系でした。セスキのインスト・ライブは素人っぽいバンドも出てくることが多いのですが、このバンドはしっかりプロの技と音を聞かせてくれました。
MAX DE CASTERO e FABIANA COZZA
em SESC Vila Mariana
15R$ / 2008.02.29
4年に1度しかやってこない2月29日、SESC VILA MARIANAで行われたFabiana Cozzaのライブに行ってきました。 アフロ・サンバのコラボ特集ということで、ギタリストのMAX DE CASTEROとのジョイント。
21時から始まるライブなのに、時間になっても会場はガラガラ。どうなることか、と思いましたが、幕が開く直前にはしっかり席が埋まっているのがブラジルのすごいところ。
バーデン・パウエルとヴィニシウス・ヂ・モライスの往年の名曲を中心に歌ってくれたので、歌の世界に入り込みやすかったです。 Fabianaの神がかった野太い声は、鳥肌もので、終始圧倒されっぱなし。
マリーザ・モンチや、ホベルタ・サのようなソフト・ヴォイスが好きな人にはアクが強すぎかもしれませんが、私は断然Fabiana派です。
アフロ色が強いので、JAZZでいえば、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ボーンといった感じでしょうか。
ロック系のMAXとコラボってどうなのよ?と、少々心配でしたが、エレキギターの音がしょぼく聞こえるほどの迫力ある歌声は圧巻。
今月は、SESC POMPEIAのショッペリアでもライブがあるようですし、6月にはJAZZのイベントにも出演予定。
アフロ好きな日本人に、ぜひお勧めしたいブラジルの歌姫です。
胸にゾクゾクくるは、まるで歌う巫女様のよう。
神がかった歌声は鳥肌もの。

luiz LUIZ MELODIA ★OTIMO!
em SESC Pompeia
32R$ / 2008.01.27
2008年に入って一発目のライブは、サンバのLUIZ MELODIA。友人の家でCDをはじめて聞いたのですが、粋なサックスが入っているJAZZっぽさが気に入って、ライブがあったら絶対行こう!と待っていたのです。
SESCのライブはお安くて一般でも32レアル。学生だと半額で入れます。
会場は、SESC Pompeiaという歩くと遠い場所だったので、チケットはSESCパウリスタで購入。

当日は、天気もよかったので、バハフンダ駅を降り、アグアブランカ公園でぼんやりしたり、ショッピングセンター・ウエストプラザでブラブラして、sescへ移動。
初めて訪れたSESC Pompeiaは、工場跡を文化施設に改造して使っていて、子供たちの遊ぶ施設、図書館、写真館、カフェなどが、一つの空間に混ざっているとても面白い作り。
開放感があって、人の動きをみているだけでも飽きません。
ここでなら、半日のんびりできそうだわ。
ライブは6時に開演。めずらしくオンタイムで始まりました。
舞台が中央、客席が両脇にある、というつくりで、ギター、サックス、カバキーニョ、バテリアたちが、歌い手のルイスを取り囲む、というつくり。
とても見やすくて、ファミリー的な感じがGOOD。
相変わらず、ブラジル人は遅刻好きな人が多く、ライブが始まってからやってくる人も大勢いましたが、そんなことはおかまいないしに、ルイスは次々にテンポのいいサンバを披露していました。
後半は、衣装を替え、少ししっとり目の歌を披露。
彼のハスキーボイスは味があります。
ルイスはもちろんよかったのですが、バックの演奏もオッチモ!
なかでも、カバキーニョのお兄さんは、笑顔がさわやかで、演奏中もとても楽しそう。
サンバはやっぱり楽しくなきゃ、ね。

ということで、あーっと言う間に楽しい時間は終了。
アンコールでは、踊りたい人たちが舞台にあがって、ルイスと一緒に踊っていました。

MARIA BETANHA   ★OTIMO!
em Citibank hall
80R$ / 2007.12.02
サンパウロに来て約半年。セウ・ジョルジの無料ライブに始まり、駆け足でいろいろとライブを見てきましたが、12月2日のシティバンク・ホール、マリア・ベターニャMaria Betanhaは、2007年一番の感動でした。
声の質、曲のよさ、アレンジなどなど、音楽を好きになる理由は様々ですが、マリア・ベターニャのライブは、心にぐぐぐっと、迫ってくるものがありました。
ほとんど予習なしで行ったにもかかわらず、すべての曲になんともいえない郷愁を覚え、ついウルウル。私の故郷はニッポンのはずなのに…。
残念だったのは、席の悪さ。通路の後ろだったので、演奏中もギャルソンや客がウロウロして、邪魔くさかったです。次回は絶対、ケチらずに、ぶりつきの席をゲットしよう、と堅く心に誓ったのでありました。

Aniversario de 20anos da ALPHA FM
PAULA TOLLER / LULU SANTOS
em Via Funchal
80R$ / 2007.11.27
はじめてのVia Funchal。
6人がけのテーブル席。舞台を中心にすり鉢状になっていてとても広々していて見やすい。
9時半開始予定が1時間以上遅れる。
Paula Tollerは、白人のポップス歌手。声がとてもきれいだけど、歌い方がちょっと雑で、あまりのれず。

11時半ごろ、大御所Lulu Santosが登場。客は総立ち。やはりみんなのお目当てはルルだったようで、あきらかにのりが違う。後ろのお姉さまは、叫び続けてました。すごいパワーだ。
ルルの歌はほとんど予習していかなかったが、さすがは30年以上トップを走り続けているポップした―だけあって、ステージの盛り上げ方を知っている。よく知らない私も、すっかりルルのとりこに。痩せているわりに腕は筋肉隆々で、鍛えてるし、声も渋い!セクシーだわ。
ブラジルのロッド・スチュワート、と勝手に呼ばせていただきます。
1時半、終了。
平日のライブで1時半終了って日本じゃあまりないんだけど、こちらでは当たり前のようで。。。
ちなみに客層はかなり高かったです。30代、40代が中心。やはり、80年代からのファンが多いのでしょう。アンコールのとき、酔った客がステージに上がって、ルルに抱きつきそうになる、というハプニングもありましたが、事なきをえました。

Joao Bosco 
em FECAP
30R$ / 2007.11.22
体調崩して1曲も聞いていられず。苦い思い出。

Na Ozzetti e Andre Mehmari
em Teatro Municipal
10R$ / 2007.11.10 市立劇場で開かれたピアノと歌のデュオ。アンドレ・メマリとサン・パウロのアングラ出身、ナ・オゼッチ。ブラジルのスタンダード・ナンバーをクラシカルに歌うNaの歌声、素敵でした。でも、ちょっと飽きてしまった。クラシックなのか、ポップスなのか、中途半端な感じがしました。
でも、テアトロが素敵だったので、気持のいい時間が過ごせました。

ney NEY MATOGROSSO ★OTIMO!
em Citibank hall
80R$ / 2007.10.21
日本にいるときにはまったく知らなかったアーチストですが、テレビのSHOW番組を見て、「生で見たい!」、と、即、飛びついたのです。
濃〜い顔、禿げ上がった頭、ド派手なドラッグ・クイーン風衣装、そしてよくとおるハイトーン・ボイス。(声の異様に高い平幹二朗、を、想像していただくとピタリとくるかも)
ステージ上のネイは、頭のテッペンからつま先まで、THATS SHOWマン!
ステージ中央に置かれたカウチでのお着替え時間は、ちょっとストリップはいってましたが、それもまたご愛嬌。
派手派手な見かけだけでなく、歌唱力もバツグンなのが、彼のすごいところ。
MCいっさいなしで、最後まで、ネイ・マトグロッソというアーチストを演じ続けていました。

ブラジルのファンは、圧倒的に年配の方が多く、私の前に座っていたおば様は、終始双眼鏡を離さず、ネイ様のお姿に見入っておりました。
日本で言えば、下町の玉三郎?(ちょっと違うか)。
いずれにしても、熱狂ファンに圧倒されっぱなしの2時間弱でありました。


TERESA CRISTINA e Grupo semente
em FECAP
10R$ / 2007.10.4
サンバの歌姫テレーザ・クリスチーナ。彼女の新譜は、新聞でも大々的に取り上げられ、日本公演やヨーロッパツアーにも出かけるほどのスターなのですが、雰囲気はピュア。ステージ上でスポットライトを浴びるテレーザの姿は、まるで天使のようで、笑顔で歌うテレーザにつられ、自然と私もにっこり。felicidadeな気分にさせてくれる素敵なライブでした。

Ernesto Snajer e Palle Windfeldt
em Instituto Cervantes
無料 / 2007.10.02
アルゼンチンのギター・デュオ。フォーク調。12弦ギター。

ROBERTA SA
em Teatro FECAP
07.9.27
ホベルタは、ポスト、マリーザ・モンチと言っても過言ではないぐらいの実力派。
癒し系ボイスで、会場全体をさわやかに包んでくれました。バックバンドのギターがエレキだったのと、音が多すぎて、少々うるさく感じた。

Img_0078 HAMILTON de HOLANDA
em Bero Horizonte
無料 / 2007.9.16
カバキーニョという楽器は、もともとは、のんびりと奏でるものらしいのですが、Hamiltonの演奏はとても情熱的で、終始、圧倒されっぱなしでした。(イメージ的には、ジェイク・シマブクロの演奏を、より熱くした感じ)
ハーモニカとのコラボもいい感じではまっていて、何より演奏しているHamiltoがとても楽しそう。
公園の無料ライブでこんなにサービスしちゃっていいの?というぐらい、本格的なライブでした。

演奏終了後、Hamiltonを出待ちしている人がいたので、眺めていたら、みんな友達みたいにHamiltonに話しかけて、CDや写真などを渡している様子。
なんでも「これ、僕の好きなCDだから聞いてみて」「これ、ワシの孫なんだよ、かわいいだろー」などと世間話しているらしいです。
見ず知らずの他人、しかも相手は演奏してくれたアーチストなのに、自分の好きなCD渡すっていう感覚は???、ですが、それもまたブラジ〜ル♪
つくづく、オモロイ人たちだ。
Hamilton de HolandaのCDは、日本のアマゾンで買えることが判明。おススメいたします!

tudo e jazz festival
em Ouro Preto
160R$ / 2007.9.15
先週末、ミナス・ジュライス州にある世界遺産オーロ・プレットで開かれたジャズ・フェスに参加してきました。
オーロ・プレットはかつて金鉱として栄えた古い町で、ミナス・ジュライス州の州都ベロオリゾンテからは、バスで約2時間の場所にあります。
古い教会、石畳、そして急な坂道が有名ですが、こんな山奥でバド・シャンクやジョアン・ドナート、ジョシュア・レッドマンが集まるジャズ・フェス?と、少々意外な感じ。はたして、お客は集まるのでしょうか…。
有料(160ヘアイス/1日)のライブが開かれる会場Parque Metalurgicoは、オーロ・プレットの中心・チラデンチス広場から急坂をぐんぐん下った町はずれにあり、一度、降りたら二度と上りたくない場所。
日本でジャズ・フェスに何度か参加している私は、自由席、しかも休日と聞いたら、当然早く行って席取り!と、考え、開演1時間前に到着!

ところが、人の姿がまったくない…。
ここは“ブラジル”だったのをすっかり忘れていました。
近所のカフェは閉まっているし、買い物する店もなし。
かといって、急坂を歩いて戻る元気もないしなあ…。

時間を持て余し、1時間以上、会場の周りをウロウロしていた私は、誰が見ても挙動不審なあやしいアジア人。

やっと開演時間の6時になったものの、客は数えるほどだけ。
しかも、ライブ会場には入れない。
これが噂にきいていたブラジル時間か…。

30分後、待たせるだけ待たせて、何のアナウンスもなく開演。
このあたり、すでにかなり、待ちくたびれています。

席の半分も客が埋まっていない、ちょっとさびしいジャズ・フェスがのんびりとスタート。
トップバッターは「Samba Jazz Trio」。
ブラジル人の若いピアニストKiko Continentinoを中心としたバンドで、ドラムがトランペットも兼ねる、という面白い編成。
オーソドックスだが、とても聞きやすいジャズで、かなり私好み。
待ちくたびれ、盛り下がっていた気分もどんどん高揚していき、客が後ろの席まで埋まっていたことすら気付かず。
ラストは、ブラジルのバンドらしくサンバのリズムで元気よく締めてくれました。
まだ、あまり知られていないミュージシャンではありますが、ヨーロッパ・ツアーにも行っているとのこと。Kiko Continentino、これから要チェックです。

30分の休憩、と、アナウンスが入ったので、さっそく手荷物で席とり。
ところが、周りを見ると席とりをしているのは私を含めて10人ぐらい。
せっかく早く来て前の席をとったのに、なぜ?
日本のフェスだったら、
早く行って並ぶ → 慌てて席取り → 最初から最後までしっかり見届ける

と、いう方式が一般的だと思うのですが、ブラジル、とくに富裕層のブラジル人は、そういうガツガツしたことしないものなのでしょうか。

duo続いては、ギター・デュオ「Duofel」。
まったりギターだったら眠くなりそう、と少々心配していたのですが、どっこい、寝てる暇もないぐらいアーチスティックな演奏にびっくり。
さまざまな種類のギターを使い、叩いたり、弓で弾いたり、二人が叫び合いながらギターの音を組み合わせたり…。
とにかく技がいっぱい!
さすがはviolao(ギター)の国のミュージシャン!
こんなに楽しくてハイ・レベルなギター・デュオは初めて聞きました。

次の休憩中、人の流れにそって会場の上のラウンジを覗いてみると…。
そこは、ワインや、カイピリーニャ、シャンパンが並んでいるパーティー会場。
とくにvip客だけでもない様子。でも、まさか飲み物は有料よね、と思ったら、全部フリー!
さらに飲み物だけでなく、軽食まで付いている!
「立食パーティ付きのジャズ・フェス」なんて、どこにも書いてなかったけど、これってブラジル流?
みんな優雅に飲み食いしながら、週末の夜を楽しんでいます。
ジャズ・フェスなので、年齢層はかなり高いのですが、ブラジル人はお年を召した方も宵っ張りが多いのでしょう。
夜が更けるにつれてどんどん賑やかになってきます。

joaoお次は、大御所ジョアン・ドナートとバド・シャンクの登場。
さすがに大物だけあって、会場は満席。
派手なシャツを着て現れたジョアン・ドナートは、ニコニコしながら、のんびりマイペースに演奏。夜も10時を回り、旅の疲れで少々眠くなっていたので、まったり演奏は子守唄になりそうでしたが、そんな演奏にバド・シャンクのサックスが、ときどき活を入れていました。
メンバー紹介もMCも一切なし。サービス精神ゼロ、の演奏ではありましたが、御大ジョアン・ドナートが満足そうだったので、よしとしましょう。

トリをしめたのは、Oscar Castro-Neves Quinteto。ギターを中心に、バイオリンとサックスが入った大所帯で、フュージョンっぽいバンド。このライブでは、客が入りきれないほど増え、席取りをしていた場所も、遅れて戻ったらどこかに消えていて、少々慌てましたが、これもブラジル流?

深夜2時まで大盛り上がりのtudo e jazz festival。
来年はどんなアーチストがやってくるのか、楽しみです。

monte MARISA MONTE
em Tom Brasil
60R$ / 2007.8.26
先週末、ブラジルの歌姫マリーザ・モンチのライブに行ってきました。
場所はTom Brasilというライブハウス。
町はずれの工場街の一角にあり、バス停からの道が真っ暗で、かなりびびりましたが、なんとか無事会場入り。
ブルーノートを大きくした感じ、と聞いていたのですが、そのとおりの店でした。
私の席は、1階ではありましたが、残念ながら一番遠く。
それでも、真正面で前に段差があったので、マリザの姿はしっかりと拝むことができました。
さすがに超メジャー・アーチストだけあって、会場は超満員。
暗闇から、ギターを抱えたマリーザが浮かび上がると、大歓声!
ピーピー、指笛がうるさいうるさい。(ここはサッカースタジアム??)
歌が始まっても、みんな、静かに聞くというよりは、マリーザと一緒になって歌い踊り…。
驚いたのは、観客の多くが、歌詞をしっかり覚えていること。まさにファンの鏡です。
一方、1時間も遅れてくる人や、始終激しくベタベタしてるカップルなどなど、日本と比べて、ライブ鑑賞の自由度がかなり高かったです。
ちなみに、同じ席に座っていたファミリーは、父が音楽プロデューサーで、息子はミュージシャン。陽気な母が「息子のCDなのよ」と、うれしそうに見せてくれました。
ライブが始まると、なぜか父だけ置いてきぼりにされ、息子と母は、前のほうへ移動して戻って来ず。
それでも、父は一人で楽しんでおりました。
2時間弱でライブは、あっという間に終了。
意外に、あっさり終わった感じもしましたが、大満足の2時間でした。

SEU JORGE e PAULA LIMA ★OTIMO!
Shopping Analia Franco
無料 / 2007.7
☆☆週末、郊外のショッピングセンターで開かれたpaula limaとseu jorgeのライブへ。
無料だというので、プロモーション用に2,3曲歌うだけかと思いきや。。。

☆場所はサンパウロ市の東の郊外Analia Franco ショッピングセンター。
サンパウロの中央からタクシーでどれぐらいかかるか、試しに乗ってみたら、遠い遠い…。
なかなか着かないので、真っ昼間からタクシーの運転手にどこかへ連れて行かれるのでは、なんて、余計な心配までしてしまう。
ここは悪名高いサンパウロだし…。

が、タクシーの運転手はちゃんと送ってくれ、「タトゥアペからのほうが近いよ〜」と、助言までしてくれた。
20R$もかかり、ちょっと高くついてしまう。

日曜のショッピングセンターは午後から開くのでまだ、人が少ない。
若干心配になるが、中央付近までいくと、すでに客が集まっている。
まだ、開始1時間分前だというのに、立ち見客でいっぱいである。
なんとか、ステージが見えるところに移動しようとするが、前に進めない状態。
セウ・ジョルジの人気は本物でした。

立ち見客は、開演を待ちわびて、うずうずしている雰囲気。
言葉はわからないが、興奮は伝わってくる。
そして、12時半、やっとPaula Limaが登場!
ダイナマイト・ボディーを揺らしながら、踊って歌って貫禄十分である。
30分ほどソロで歌ったあと、待ってましたSeu Jorgeが登場!!
ドレッド・ヘアを顔の前にたらしているので、顔はあまり見えない。
細見のボディーに、白いシャツ、濃い紫色のベストという装い。
あたりまえだけど、映画「シティ・オブ・ゴッド」の時とは、まったく違う雰囲気。
あちこちから黄色い声が飛び、カメラのフラッシュの嵐!
会場は一気に興奮状態に。
ここってショッピングセンター??
完全にライブ・ホールと化してました。
その後私自身も興奮してしまい、真夏の野外ロック・フェスにいるかのように、汗かきながら、ライブを満喫。
ブラジル音楽のスタンダードも数曲やってくれたので、かなり楽しめました。
アンコールには、マシュケナーダ!
オパオパオパ〜♪の大合唱で締めくくったのでありました。
高いお金を払わなくても、日曜の真っ昼間、ショッピングセンターで大スターの音楽を楽しめるなんて、サンパウロは、かなり太っ腹な町のようです。
客は、おしゃれな黒人の若者から、白人のおばちゃんおじちゃんまで、いろいろな人種が入り混じり、客同士がおしゃべりしたり、カメラを回して撮ってあげたりしてました。
帰りは、暴走バスに揺られながら、タトゥアペ駅へ。
激しく揺れましたが2.3R$だからよしとしましょう。
ブラジルサイトのライブレポートはこちら


TEATRO

2007年11月29日、SPのリベルタージ駅から歩いて10分ほどの場所にある小さなテアトロ「Espaco dos Fofos」で上演されている舞台「Assombracoes do Recife Velho」を見に行ってきました。
知り合いのお兄さんが出演している、ということで、付き合い気分で見に行ったのですが、これが予想外に面白くてびっくり!
台詞は毎度のことながら、まーーったくわからないのですが、お客を巻き込んだ凝った演出、コミカルな動きに、終始笑いっぱなし。
狭い小屋なので、50人ぐらいの客しか入らないのですが、ほぼ満席。
客が両脇に座り、真ん中の狭い通路を舞台に、役者が右へ左へ、脇から脇へと飛び回る、という舞台構成がオッチモ!
ブラジルのベニスといわれるレシフェに伝わる幽霊話がベースなので、お化け屋敷のような作りになっていて、暗い部屋で間抜けな幽霊たちが、ランタンを持って走り回ってました。
実際に火を使っているので、客も触って燃やされないよう注意しなければならず、ぼんやりしてる暇もありません。
日本だったら、確実に消防法にひっかかるよなー。でもここはブラジルですからね〜。

あっという間の2時間。こちらに来て初めて、アングラ演劇を見ましたが、かなり面白かったです。言葉がわからないと舞台は無理かなあ、と、諦めてましたが、動きのあるコメディやミュージカルなら、十分、楽しめそう。
映画、音楽、そしてテアトロ、と、サンパウロの文化施設はほんとに充実していて、しかもお安い(庶民にはこれがとても大事)!
リオやイグアス観光もいいけれど、サンパウロでカルチャー三昧の旅、かなりお勧めです。

もう一言;
映画やドラマに主演している人気女優、Paloma Duarte(「フランシスコの二人の息子」でゼゼの妻を演じた女優)と、歌手のOswaldo Montenegro夫妻や、TVドラマ「Luz do Sol」でPalomaの相手役を演じていた俳優Petronio Gonti&親友役の女優も見に来ていて、ほかにも、どこかの映画で見たことあるような俳優らしきイケメンが目の前に座っていました。
みんなジーンズにTシャツというラフな格好でしたが、さすがスターで、華がありました。
サッカー観戦とはまた違った大人の雰囲気に、別の意味で興奮し、終始、顔が緩みっぱなし。
ムイート・フェリシタージな夜でした。

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